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北朝鮮がグアムを狙う理由は「日米同盟"3本柱"の一つを破壊すること」 集団的自衛権発動の可能性も

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 10日朝、北朝鮮がミサイルを同時に4発発射してグアム周辺に着弾させる計画の具体的な内容を発表した。中距離弾道ミサイル「火星12」をグアム島から30~40kmの水域に着弾させるというもので、飛行距離3356.7km、飛行時間1065秒(17分45秒)。北朝鮮はこの計画が8月中旬までに完成するとしている。

トランプ大統領は9日、Twitterに「大統領としての最初の仕事は核戦力の刷新と近代化だった」「今は最強になった」「使わないことを願うが、アメリカは常に世界最強の国家だ」と投稿、核攻撃の可能性を示唆している。また、マティス国防長官は9日に発表した声明で「北朝鮮は体制の終わりや国民の破滅につながる行動の検討をやめるべきだ」と牽制した。北朝鮮の計画発表は、これらの発言を受けてのものとみられている。

 今回標的となったグアム。広さは淡路島より一回り小さい程度の島で、リゾートのイメージが強いが、実は面積の3分の1はアメリカの軍用地。東アジアからオーストラリア方面まで、あらゆる場所を見渡しやすく、"有事"の時に対応しやすいことから、米航空部隊の出発拠点になっている。日本からは飛行機で4時間弱ということもあり、年間およそ70万人の日本人観光客が訪れてており、およそ4400人が在住していると言われる。

 米朝間で過激な言葉の応酬が続く中、グアムのカルボ知事は「パニックに陥る時ではない。非常に好戦的なリーダーからいろいろな発言が出ているが、現時点でここの安全には何ら変わりない」とコメント。グアム大学の元学長も、TVリポーターの「怖いか?」という問いかけに「迎撃してくれるTHAADシステムを信頼している」と答えている。

一方、住民たちの反応は様々だ。住民は「怖くない人なんているの?誰もが怖がっている。でも私たちはなす術がない」と、不安を吐露する。グアムで旅行会社を経営するケン芳賀氏はAbemaTVの取材に「話題にはなっているが、恐怖は感じていない。あまり情報が出回っていないというとことと、軍に対して信頼をしているからだろう。日本のメディアを見て、大げさだと感じた」と話す。


■集団的自衛権発動の可能性も
 今回の計画について、AbemaTV『AbemaPrime』に出演した拓殖大学大学院の武貞秀士・特任教授は「北朝鮮のミサイル誘導技術は急速に発展しており、数キロ以内の誤差に収められる自信を持っているだろうし、ほぼできると見ていい」と話す。「21日から米韓合同軍事演習が始まるので、もしこの計画の実行が嫌なら、演習を縮小するなり止めるなりの選択肢があなたがたにはあるというメッセージだ。グアムの30~40キロ先、つまり領海には入らないように落とすと言っている。宣戦布告ではないが、危ないかもしれないという警告だ。今すぐ軍事衝突には至らないように慎重に、言葉を選んでいると感じる」(武貞氏)。

 もし北朝鮮が計画を実行に移した場合、島根・広島・愛媛・高知の上空を通過する可能性があることから、10日の衆院安全保障委員会でもこの問題が取り上げられた。後藤衆院議員(民進党)の「グアムに向かうミサイルを日本は撃ち落とすことはできるのか。集団的自衛権の行使に当たる可能性もある」との質問に対し、小野寺防衛大臣は「これが我が国に対する存立危機事態になって、新3要件に合致するということになれば、それは対応できるということになると思う」と答弁。さらに「一義的には海上自衛隊のイージス艦で防御する」と述べた。

武貞氏によると、アメリカは、大陸間弾道ミサイル・潜水艦発射ミサイルと、戦略爆撃機の"3つの柱"で北朝鮮の核戦力を抑止しているという。仮に米本土が攻撃を受けたとしても、空中に数十時間滞在できる戦略爆撃機によって、平壌への攻撃が可能であるからだ。グアム島こそ、この戦略爆撃機の発進基地(アンダーセン空軍基地)がであるため、北朝鮮が今回のターゲットに定めたというのだ。

 その上で武貞氏は「日本は核武装してはいけない、その代わりアメリカが通常戦力と核戦力の両方で守るというのが日米間の約束。その3本柱の一つの近くに爆弾を落とすということは、明らかに挑発的であり、日本の安全の存立に関わる問題に少しずつ近づいてきているということでもある。アメリカの早期警戒衛星を用いて、北朝鮮のミサイルが立ち上がるときに着弾する位置が予測できるので、日本は今の法律のもとで集団的自衛権を発動して、日本海のイージス艦から日米共同で迎撃する可能性はある」と説明した。

■トランプ大統領、マティス国防長官は北壊滅のシナリオを得た?
 一方のアメリカは今回の宣言をどう受け止めているのだろうか。国際弁護士の湯浅卓氏は、トランプ大統領が北朝鮮に対し牽制コメントを出しているVTRに着目。いつものようにハンドジェスチャーを交えず、両手を組んで話をしてたと指摘、「トランプ史上初めてだ。実は文章を読み上げていて、その文章にはマティス国防長官もOKを出している。つまり、北朝鮮を全滅させるための確信をトランプ、マティス国防長官を得たんだと思う。しかも、通常兵器ではなく、"核のカード"をテーブルに静かに置いたということだ」との見方を示した。

 さらに「普通であれば中国は『これ以上エスカレートしないほうがいい』と止めるはず。しかし今回、『微妙な問題だ』という以上のコメントは差し控えている。ということは、中国はトランプがやる気だと思っているのでは」と話した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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