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窪塚洋介が映画「沈黙-サイレンス-」に懸けた思い『たどり着いた答えは同じだった』

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遠藤周作の代表作を、ハリウッドの巨匠マーティン・スコセッシ監督が構想28年を経て映画化した「沈黙-サイレンス-」(2016年)で、ハリウッドをもうならせる怪演を見せた窪塚洋介。

17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の日本に渡って来たポルトガル人宣教師の目を通して、人間の強さと弱さ、そして生きることの意味をセンセーショナルに描く。

同作のDVD&BD発売を記念して、日本人の案内役・キチジローを演じた窪塚にインタビューを敢行! 役作りから敬愛するマーティン・スコセッシ監督への思いまでたっぷり語ってもらった。

――長年のオーディションを経て、“キチジロー”という役を勝ち取った時の心境はいかがでしたか?

夢みたいな話でしたね。最初のオーディションでは、控室と言われて通された部屋が実はオーディション会場で、その時ガムをかんでいたから速攻で落とされたんですよ。もう本当に現場が“沈黙”しました(笑)。

でも、それから数年後にもう一度呼ばれて、監督との台本の読み合わせが終わった時には「台湾で待ってるから」と言われ、固く握手をしました。その瞬間に初めて、「これはキタかな」と思いました。

いまだに実感がないというか、パラレルワールドの話なのかなって感じがするくらい光栄なことで、そこから僕を取り巻くあらゆる物事に“エフェクト”が掛かった感じがしますね。

――ハリウッド進出は、以前からも考えられていましたか?

全然気にしたことはなかったはずなんですが、20代前半くらいの頃に、「ハリウッドは通過点です」と、あるインタビューで答えていたみたいで(笑)。今の僕からしたら「こいつ、生意気だな」って思いますけど。

――キチジローは、自分の弱さ故に人を裏切り、信念さえもゆがめてしまう。どのように役作りをしていきましたか?

当たり前だけど、まず原作を読んで、台本を読んで、想像してみました。結局僕は、どこかの誰かになれる訳ではないので、“キチジロー”という人間に少しずつ近づいていくしかないんです。

自分の弱さだったり、汚さだったりしたものを膨らませていって、ひたすら見詰めていくんです。すると、ふと「キチジローは弱いのかな?」って思うんですよ。

あの時代にあれだけ絵踏みをしても、何も変わらないことを知っている。それでも、江戸時代を生きたキチジローを完全に体現することはできないので…。

――そこには共感する部分も?

神は自分の中にいて、他力本願では駄目だということ。僕が「卍LINE」として届けているメッセージを、キチジローはちゃんと腹の中で理解していたんです。だけどうまく言葉にはできなくて…。アプローチは違うけど、たどり着いた答えは同じだったのかな、と思いますね。

――監督からはどういった演技指導を受けましたか?

監督は、絶対「ノー!」とは言わないんですよ。「アメージング! もう1回」「ワンダフル! もう1回」とすべての演技が褒められるから、こっちもノッてくる。

例えば、丘の上でアンドリュー・ガーフィールド演じる宣教師・ロドリゴにざんげするシーンでは、本当はもっと長く、大きく獣のように泣き叫んでいるんです。でも実際に使われたのはリハーサルのシーンで、ほとんどカットされています。

最大限エモーショナルな演技を見せることができたと思って帰国したら、使われていないんですよ(笑)。でも本編を見ると、作中で自分が担っていた役割とか、監督が伝えたいメッセージ(=魂)がより伝わってきました。

――初めてのハリウッドの現場ではやはり苦労しましたか?

言葉の壁が絶対的にあるので、そこは歯がゆい思いをしましたね。芝居のアイデア一つ伝えるだけでも通訳を通さないといけない。アンドリューにも(不満を)言いたいことがあったけど、そこは仕上がった彼の演技を見て、「ごめんね」と思うくらい尊敬できるようになりました。

それに、アダム・ドライバーとは「スター・ウォーズ」の話もしたかったし、リーアム・ニーソンとは「一緒に写メ撮って!」以外にも話したいことがありました(笑)。

――ずばり、窪塚さんにとって「沈黙-サイレンス-」はどのような作品ですか?

「『沈黙』以前、『沈黙』以後」って呼べるくらい節目になった作品ですね。この作品が、世界に風穴を開けてしまったんじゃないかと思うんです。それぞれの神殿(=心)の中に神がいることを伝えている。それを体現するような役をやらせていただけたことは、身に余る光栄です。30年近く構想していた監督の思いと、自分がレゲエで伝えているメッセージがシンクロしたのかな、と。

――では最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

マーティン・スコセッシ監督が企画から手掛けた作品として、「タクシードライバー」(1976年)、「レイジング・ブル」(1980年)に続くトリロジー的な映画に参加できたことは、未来永劫(えいごう)財産になりました。それを最大限生かしていけるよう、今を楽しんで生きたいです。

https://news.walkerplus.com/article/117568/

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