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小泉進次郎さんが私たちに語りかける「待ったなし!」その理由

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小池百合子さんや、小泉進次郎さんの熱弁に1,000人を超す参加者の目は釘づけ。22回目を迎えた国際女性ビジネス会議の魅力は、なんといっても普段間近に接することのない政治家や経営者、学者や女性リーダー層の方々の話を直接聞けることだ。2017年5月に、主催者である株式会社イー・ウーマンの佐々木かをりさんがなぜこの会議を始めたかという話をcafeglobeでうかがっているけれど、「国際女性ビジネス会議で過ごす10時間、ずっと前向きな人たちと会っていれば、よい体感が増えるんですよ」という言葉がとても納得できる。

女性というコンテクストを超えた先にあるもの



今回のテーマはAct Positiveという大テーマのもと、ダイバーシティに重点がおかれた。小池百合子さんも東京大改革のメインテーマはダイバーシティだという。東京は、これから、少子高齢化の中で成長も求められ、直近では東京オリンピックという大仕事も控えている。小池さんは「そのための宝探しをしなければいけない」ということで、埋もれている大きなリソースが「女性」であり、女性がさらに社会で活躍するために、クールビズ成功のときのように、トップから変えていくという。働き方改革をしつつ、女性たちの直接支援ともなる保育サービスを2020年3月末までに7万人増やすとのことだった。

しかし、である。この問題は、「女性」というコンテクストだけで語るべきものなのか。活躍したい女性がいて、活躍してほしい社会がある。ダイバーシティへの意識も浸透してきた。それなのにジェンダーギャップは遅々として埋まらない。世界経済フォーラムが発表する、ジェンダーギャップ(男女の平等度合)ランキングというのがあるのだが、2016年、日本は144カ国中111位。下から数えたほうが早いのだ。

だからやっぱりAct Positiveなんだ

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つまり、待っていてはだめなのである。その意味で、「男性の意識変えようなんていっても変わりません。なぜなら、すでに彼らは3つの既得権益をもっていて、それがお金、権力・権限、そして身分・肩書き。これらを手放すわけがないでしょう。女性がこれらを奪わなきゃいけないわけです」というカルビーの松本会長の発言には、おおいに共鳴できた。それがいまの働く女性たちの、なかなか世の中は変わらないな、という気持ちにぴったりな言葉ではないだろうか。

「そう考えるとトップから力づくでやるしかない。嫌われて当たり前。でも会社をよくする、このほうが結果トクをするのだという信念で、男性の既得権益を奪っていかないと」と松本会長が重ねて強調する。その結果が、カルビーは日本で最高に女性が働きやすい会社のひとつになり、かつ業績もこの10年右肩上がりである。

松本会長の言葉ではっとしたのだけれど、私たち女性はあまりにも長いあいだこの不均衡な状況にある意味慣れてしまっていて、予定調和のなかに沈み込んでしまっていないだろうか? むしろ、このままでは超絶まずいと、とっくに気づいている男性のほうが、よほど危機感が強いのではないか。だとしたら、本当に、いまこそが私たちももっと貪欲になっていくべきときじゃないだろうか。今回のスローガン、Act Positiveだ。

小泉進次郎さんの危機感が伝わる

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小泉進次郎さんは、「子どもたちを社会全体で育てていかないと、もう待ったなしですよ!」と私たちに語りかける。ここでも危機感はひしひしと伝わる。だから彼は子ども保険を真剣に考えているのだと。税金では、現状の複雑な税制もさることながら、消費税ですら8%にあげるのに、そして10%にあげるのにどれだけ時間がかかったことかを説明して、保険なら税金よりも理解を得られ、進めやすいと説く。分配方法などに課題はあるものの、批判よりも意見がほしいとユーモアをまじえながら切に訴えていた。「未来をつくるのは子どもたち、年金を支えるのも子どもたち。本当に時間がないんですよ!

2020年に向けてもっと男性の参加を

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「佐々木さん、これ、ダイバーシティじゃないんじゃない? ここにいる資本主義キャピタリズムの勝ち組だけがロールモデルじゃないよね。ダイバーシティが足りないよ」と発言したのは脳科学者の茂木健一郎さんだ。女性の活躍の現状や統計などマクロな視点だけでなく、大事なのは現場の積み重ねなのだと言う。「男女の能力差はない」と言い切り、現代はITやニューエコノミーの時代で自分のポテンシャルを最大限に活かせる時代であり、ポリティカル・アジェンダ(政治的な課題)として女性を語るだけでは足りないのではと疑問を投げかけた。

こういった男性の登壇者が、自分ごととしてこの国際女性ビジネス会議をとらえて発言する。自分ごと化しているからこそ、私たちにも響く。佐々木かをりさんは、今回、男性の参加者がはじめて15%になったと私たちに教えてくれた。スタート当初は男性に見向きもされなかったが、2020年には30%を目指すという。今回のように危機感を持った男性が多くなればなるほど、社会は変わるのだということが実感できたのは大きな収穫だ。

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さて、この会議では茂木さんの語っていた「現場の積み重ね」の現状やノウハウもいろいろ見聞きできたので、それは次の記事でまとめてみたい。

取材・執筆/矢野貴久子、撮影/野澤朋代、国際女性ビジネス会議


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