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ブーム間近! ルネサンス美術の鑑賞方法を、ヤマザキマリさんに聞いてみた

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国立西洋美術館で行われている「アルチンボルド展」や、神戸、青森、東京と巡回中の「遥かなるルネサンス展」など、いまルネサンス美術が盛り上がっている。「どこに注目すれば、より楽しめる?」「鑑賞の方法があまりわからなくて……。」そんなルネサンス初心者のために、『テルマエ・ロマエ』『プリニウス』など古代ローマをテーマとした漫画の作者・ヤマザキマリさんに、鑑賞するときの楽しみ方を教えてもらった。

ルネサンス美術、ざっくり説明すると

ルネサンス02

ルネサンスってなんだっけ……? という人のために簡単におさらいすると、ルネサンスとは、フィレンツェから始まりイタリアを中心として近世に広がった、文化・芸術の革新運動のこと。フランスを中心にキリスト教を基盤にした中世文化が栄えているとき、イタリアは通商や金融などの分野で力を発揮し、都市が栄え、都市を中心とする都市国家が各地に生まれた。その富をもとに生まれた新しい文化を指す。

>>オタクが才能を発揮できた素晴らしき時代。いま日本人が学びたい、ルネサンス美術について【ヤマザキマリさん】

ルネサンス(再生)という名のとおり、優れた美術作品が数多く制作された古代ローマ時代の文化を「再生」することを軸としている。……というと、堅苦しくい感じがしてしまうが、ルネサンスの魅力はその開放的な改革的精神にこそある。ヤマザキマリさんは、「ルネサンスは既成概念という縛りを解く力、改革的精神だと思う」という。改革的精神を全開で発揮する人たちがいて、それを経済的に支えることができるパトロンが存在する。そういう社会性と経済力がルネサンス文化を花開かせることになった。

代表的な画家は、レオナルド・ダ・ヴィンチや、ミケランジェロ、ラファエロなど。この3人はルネサンス美術の三代巨匠とされている。

ルネサンス03

作者の人間性や当時の社会性を絵から拾って

巨匠3人をはじめ、見覚えのある絵が多いのも、ルネサンス美術の特徴かもしれない。10年間イタリアのアカデミア美術学院で油絵と美術史を学んだ経験を持つ、ヤマザキさん。普段から実践している、ルネサンス美術を鑑賞するときの楽しみ方を伺うと、「そこに描かれているものの意味を解釈するだけでなく、作品の向こう側を読み取るのが面白いですね」というお答え。

「作家が他とは違うどんな試みをしているか、どんな改革を試みているのか、誰の影響を受けたのか、どんなバックグラウンドがあったのか、そういった作者の人間性や当時の社会性を絵の中から拾い出していくのが楽しい見方だと思います」

その作品が描かれた時代の知識や作家自身のことを文献などで知っておけば、より楽しめるのは間違いない。

その画家にしか描けない『変な部分』を探す

また、ヤマザキさんは「その画家にしか描けない『変な部分』を探すのが好き」とも語る。

例えば、パオロ・ウッチェッロは遠近法にこだわりすぎた画家。そのため、彼はあちこちにいろいろな技法を使っている。でも、それを見ていると微笑ましさと親近感が涌いてきて、さらにそこに描かれた絵を熱心に見ようと思う様になる、という。「機械が描いたものを見ているわけではないので、完璧な絵よりも、何かがちょっとヘンだったり、パースが歪んでいたりする作品のほうが私は好きなんです」

展覧会ではメインの作品以外にも注目

最後に、展覧会ヤマザキさんがオススメするのは「メインの作品以外に注目すること」。展覧会で大きく取り上げられる数点の注目作品よりも、私はその他の作品の方が面白いと思う、と話す。

「大御所がいるから一緒にツアーで回ってこられた、そういう機会でもなければ知れなかった作家たちの作品に会えるのも展覧会の楽しみなので、注目してほしいですね」

(出典:『ルネサンス超入門』

(ヨシザワ)

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