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Netflixは日本のアニメを変えるのか?『Netflix Anime Slate 2017』世界配信タイトルを一気に発表

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■第一部はNetflixが日本からアニメを世界発信する意味を語る


世界最大級のオンラインストリーミングサービスとして、日本でも2015年よりサービスを開始したNetflix。同サービスはアニメーション作品を始めとする日本発コンテンツにも力を入れており、日本のアニメ100周年となる今年秋以降に続々と世界配信される新作タイトルが待機中。そんな気になるタイトルの数々をお披露目するイベント『Netflix Anime Slate 2017』が8月2日に東京国際フォーラムで開催された。

■極上のアニメ体験を世界のユーザーに! 加速するNetflixのアニメ戦略


第1部ではチーフ・プロダクト・オフィサーのグレッグ・ピーターズが登場。3年前より日本に滞在しているグレッグ氏は、日本の利用者はシリーズ物を一気にまとめてみるのを好むなど、日本やアジア圏の視聴者動向などをリサーチし続け、それに合わせたサービスの向上やオリジナル作品の提供などに力を注いでいるという。

日本のアニメ作品は世界でも広く好まれ、Netflixでの日本のアニメ作品は9割が海外視聴とのデータを発表。それに合わせて、20以上の言語に対応した吹き替えを用意しての全世界同時配信によって、新たなアニメを楽しむオーディエンスを拡げ、最高のアニメ体験を提供していきたいと語った。


Netflixにおけるアニメ視聴の割合は日本が突出、世界全体でも日本製アニメがまんべんなく人気を集めている視聴傾向が明らかに。この勢いをさらに推し進めるべく、2018年には様々なNetflixオリジナルアニメが全世界同時配信される予定だ。

サービス面では各ユーザーのプロファイルに合わせた視聴環境のカスタマイズを強化して、アニメを見た事のないユーザーにも好みに合うアニメ作品を紹介するなどということも可能に。さらにモバイル端末向けの映像エンコーディングを強化し、低い通信速度でも高画質の映像を楽しむ事が可能に。そして4K・HDR・ドルビーアトモスにも対応し、対応テレビなどを通せば家で劇場級の映像体験が可能となるなど、極上の映像体験を今後も提供し続けていくとのことだ。

■シーズン2でのトレバーの運命は? 『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』スペシャルトークセッション



自身も『悪魔城ドラキュラ』の登場人物のような雰囲気を醸し出すエグゼクティブプロデューサーのアディ・シャンカルと声優の置鮎龍太郎。

続いて、現在配信中のオリジナルアニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』で、主人公トレバー・ベルモントドを演じる置鮎龍太郎と、同作のエグゼクティブプロデューサーであるアディ・シャンカルのスペシャルトークセッションがスタート。

子供の頃は香港やシンガポールで『科学忍者隊ガッチャマン』などの日本アニメにどっぷり漬かりながら育ち、現在も『機動戦士ガンダム』シリーズや『進撃の巨人』といった新作チェックも欠かさないというアディ氏。ゲーム版の大ファンだったことから『悪魔城ドラキュラ』のアニメ化も10年前から模索していたが、アニメは子ども向けという意識が強いアメリカでは実現が難しかったため、Netflixでのアニメ化は正に夢をかなえる福音だったとのこと。

一方の置鮎氏は、実はゲームの『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で吸血鬼アルカードを演じていたという意外な縁が。さらにアニメでアルカードを演じる三木眞一郎は、他のシリーズ作品ではベルモントド家の戦士・リヒターを演じていたこともあり、今回のキャスティングには「運命を感じますね」とのこと。

そして2018年より全世界配信がスタートするシーズン2についてもふれられたが、アディ氏は「トレバーは第2話で死にます(笑)」などのジョークで答え、詳細な内容は「ネタバレになるから」配信を楽しみに待ってほしいとのこと。

以前に実写版のオファーがあったものの「ゲームやファンに対するリスペクトを感じられなかった」と断ったほど、『悪魔城ドラキュラ』に深い思い入れを持つアディ氏がどんなシーズン2を生み出すかに注目だ。

そしてこのトークセッションのラストを飾ったのは、置鮎龍太郎によるトレバー・ベルモントドの生演技。劇中のカッコ良さそのままの決めゼリフで会場を盛り上げた。

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・作品データ
『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』



TVシリーズ:約23分/全4話(シーズン1)、全8話(シーズン2)
シーズン1:配信中、シーズン2:2018年全世界配信
【プロダクション】パワーハウス アニメーション スタジオ(Season1)
【スタッフ】製作総指揮:テッド・ビアゼリ、ウォーレン・エリス、ケヴィン・コルド、フレッド・サイバート、アディ・シャンカル、ラリー・タン、監督:サム・ディーツ、脚本:ウォーレン・エリス、
音楽:トレバー・モリス、キャラクター・デザイン:サム・ディーツ
【キャスト】トレバー・ベルモンド:リチャード・アーミティッジ(CV:置鮎龍太郎)、
アルカード:ジェームス・キャリス(CV:三木眞一郎)、ドラキュラ:グレアム・マクタヴィッシュ(CV:内田直哉)、
サイファ・ヴェルナンデス:アレハンドラ・レイノソ(CV:下山田綾華)
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■第2部は話題作を続々紹介。あの「リラックマ」がストップモーションアニメになって配信決定!

(C)2017 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.
(C)2017 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.

舞台をうろつくリラックマの目的は?

第2部では、いきなりステージ上に人気ファンシーキャラクター「リラックマ」が登場。悠然とステージ上を動き回るリラックマの目的を、司会のニッポン放送アナウンサー・吉田尚記が聞き出すと、なんとリラックマ生誕15周年を迎えるにあたり、世界最高水準のストップモーション(コマ撮り)技術を有するドワーフスタジオの制作によるアニメ化&Netflix独占配信が決定とのこと。

『リラックマ シリーズ(仮)』と銘打たれたシリーズが、コマ撮りならではの暖かみのある映像でいかにリラックマを描くのか、今後の続報にも注目だ。

■コミック実写化作品も勢ぞろい! 今後の注目配信ラインナップ


リラックマが帰った後は、まず現在日本先行配信・世界配信待機中の『リトルウィッチアカデミア』『賭ケグルイ』『Fate/Apocrypha』、そして既に全世界配信中となる『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』などの紹介を、続けて今秋より配信開始となる新作ラインナップが公開された。

秋から配信となる新作アニメでまず紹介されたのは、広大な砂の海が広がる世界を舞台に、小島のような漂白船「泥クジラ」で暮らす人々と、外界から漂着した謎の少女との出会いから始まるドラマを描く、J.C.STAFF制作の異世界ファンタジー『クジラの子らは砂上に歌う』。10月より日本先行配信開始となることがアナウンスされた。

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作品紹介
『クジラの子らは砂上に歌う』
(C)梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会
(C)梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

2017年10月、日本先行配信。
【プロダクション】J.C.STAFF
【スタッフ】原作:梅田阿比(秋田書店「月刊ミステリーボニータ」連載)、監督:イシグロキョウヘイ、シリーズ構成:横手美智子、キャラクターデザイン:飯塚晴子、美術監督:水谷利春(ムーンフラワー)、色彩設計:石田美由紀、撮影監督:大河内喜夫、編集:後藤正浩(REAL-T)、音響監督:明田川仁、音楽:堤 博明
【キャスト】チャクロ(CV:花江夏樹)、リコス(CV:石見舞菜香)、オウニ(CV:梅原裕一郎)、スオウ(CV:島﨑信長)、ギンシュ(CV:小松未可子)、リョダリ(CV:山下大輝)、シュアン(団長) (CV:神谷浩史)
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二作目はストーリー原案・脚本を『魔法少女まどか☆マギカ』『楽園追放』の虚淵玄が手がけることで話題となった、アニメ版ゴジラ『GODZILLA 怪獣惑星』の今イベント限定映像が上映された。

こちらは劇場公開後に全世界展開が決定とのこと。これまで日本の企業でありながら、ハリウッド製作アニメを手がけ、さらに『シドニアの騎士』『BRAME!』で国内の3DCGアニメに旋風を起こしたポリゴン・ピクチュアズが手がけるのも注目に値する。

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作品紹介
GODZILLA 怪獣惑星』

(C)2017 TOHO CO.,LTD
(C)2017 TOHO CO.,LTD

劇場公開後 全世界展開決定。
【プロダクション】ポリゴン・ピクチュアズ
【スタッフ】監督:静野孔文・瀬下寛之、ストーリー原案・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
【キャスト】宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一
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■人気原作も続々、実写ドラマ化。果たしてどうなる?

主演の古川雄輝。
主演の古川雄輝。

続いて発表と なったのは、人気コミックの実写化タイトル3連発という予想外のサプライズ。まずはアニメ&実写映画化もされた大人気コミック『僕だけがいない街』の実写ドラマ版だ。コミック完結後の初映像化となるドラマ版は、原作・アニメ・映画とも異なる結末が用意されているという、ファンにとっても興味深い内容となっている。

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作品紹介
『僕だけがいない街』


2017年冬 Netflixにて全世界同時配信。
【プロダクション】関西テレビ、コクーン
【スタッフ】原作:三部けい「僕だけがいない街」(KADOKAWA/角川コミックス・エース)、監督:下山天、脚本:大久保ともみ
【キャスト】古川雄輝、優希美青、白洲 迅、内川蓮生、柿原りんか、江口のりこ、眞島秀和、戸次重幸、黒谷友香
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さらに80年代少年マンガを代表する熱血学園バトルコミック『炎の転校生』を、ジャニーズWEST主演でドラマ化する『炎の転校生 REBORN』が、原作者・島本和彦描きおろしのイメージビジュアルとともに紹介された。

かつての主人公・滝沢昇が校長となり、ある目的のために設立した謎のエリート校・種火学園。そこに現れた同じ「駆(かける)」の名前を持つ7人の転校生が、ナンバー1「炎の転校生」を目指して激突するという、原作のノリを色濃く引き継いだ展開となるようだ。こちらの2作品は、どちらも今冬より全世界同時配信が決定している。

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作品紹介
『炎の転校生 REBORN』


(C)島本和彦/小学館 ゲッサン
(C)島本和彦/小学館 ゲッサン

2017年冬 Netflixにて全世界同時配信。
【プロダクション】オフィスクレシェンド
【スタッフ】原作:島本和彦「炎の転校生」(小学館刊)、監督:李闘士男、製作:ジェイ・ストーム
【キャスト】主演:ジャニーズWEST(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)
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実写化作品のラストを飾ったのは、以前より話題となっていたハリウッド制作の実写映画版『DEATHNOTE/デスノート』の予告編映像。



名前を書いただけで人を殺せるノートを手にした高校生・ライトが、その神のごとき力の虜となって生きるに値しないと思う人々を殺しはじめるという筋立ては原作と同様だが、ハリウッドならではのアクションサスペンス仕立てのシークエンスが満載で、リッチな内容の実写化となっている。こちらは8月25日より全世界同時配信がスタートだ。

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作品紹介
『DEATHNOTE/デスノート』


8月25日 Netflixにて全世界同時配信。
【スタッフ】原作:大場つぐみ(原作)・小畑健(作画)「DEATH NOTE」(週刊少年ジャンプ)、監督:アダム・ウィンガード、プロデューサー:ロイ・リー、ダン・リン、マシ・オカ、エグゼクティブプロデューサー:ジョナサン・イーリッチ、ミリ・ユーン
【キャスト】ナット・ウルフ、マーガレット・クアリー、キース・スタンフィールド、ポール・ナカウチ、ウィレム・デフォー
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■アメリカテイストとサテライトの国際色が融合した期待作『キャノン・バスターズ』



紹介作は再びアニメに戻り、80年代日本のロボットアニメ『百獣王ゴライオン』とそれをベースにした『Voltron:Defender of the Universe』を、ドリームワークスがリブートした『ヴォルトロン』の最新シーズンが登場。



キャラクターやロボット描写に日本アニメの影響が色濃く出ている注目作で、最新第3シーズンが8月4日より配信スタート。続く第4シーズンも10月より配信開始予定だ。
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作品紹介
『ヴォルトロン』シーズン3

2017年8月4日全世界配信/シーズン4:2017年10月配信予定(一部地域を除く)。
【プロダクション】ドリームワークス・アニメーション、ワールド・イベンツ・プロダクション
【スタッフ】エグゼクティブプロデューサー: ホアキン・ドス・サントス、共同エグゼクティブプロデューサー: ローレン・モンゴメリー、ストーリーエディター: ティム・ヘドリック
【キャスト】ランス: ジェレミー・シェイダ(CV:茂木 たかまさ)、ハンク: タイラー・ラビーン(CV:中林俊史)、ピッジ: ベックス・テイラー=クラウス(CV:おまた かな)、シロー: ジョシュ・キートン(CV:杉村憲司)、アルーラ姫: キンバリー・ブルックス(CV:下田屋有依)
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■日本を代表するサテライトがラション・トーマス監督と日米合作アニメに挑む


続いて紹介されたのが、今イベントで初公開となるオリジナルアニメ『キャノン・バスターズ』。『カウボーイビバップ』『スペースダンディ』『ユーリ!! on ICE』など、日本アニメ好きのラション・トーマス監督の「日本のクリエイターとアニメを作りたい」という希望に、『マクロスΔ』『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのサテライトが応える形で実現した日米合作アニメーション作品だ。

作品は王室付きのロイヤル・フレンドシップ・ドロイドの少女S.A.M(サム)が、彼女の親友で王国の跡継ぎである姫を救うため、不死身のお尋ね者ビリー・ザ・キッドや風変わりな旧式メンテナンス・ドロイドのターンバックルと共に旅に出るという冒険物語。

トークセッションには監督を務めるラション・トーマスと、サテライトのプロデューサー金子文雄が登場し、製作に至るまでのエピソードなどを語った。


「アメリカでもアニメ制作に関わってきたが、向こうではアニメは6歳から11歳あたりまでの子ども向け。日本のアニメはSFからサイコサスペンスまで様々なジャンルがあって羨ましい。『キャノン・バスターズ』にはそんな日本アニメに対する自分からのオマージュでもある」と、今作についてラション監督は語った。

日本側の製作スタジオとしてサテライトが選ばれたのは、同社のフランス人クリエイターであるロマン・トマにデザインのオファーを出したのがきっかけとのこと。ロマン以外にも常時数人の海外出身スタッフを抱え、多様な海外の文化を作品に取り込むのが得意なサテライトなら、世界に向けたアニメ作品を作るのに最適なパートナーだったのだ。

古き良き時代のアメリカ車を思わせるデザインのメインメカや、キャラそれぞれの個性的なデザインなど、アメリカ流のテイストを感じさせつつも、それを日本のアニメならではクオリティで動かしていくことで、どんな作品へと昇華されるのか? 完成と配信が待ち望まれる期待の新作だ。

主人公3人それぞれが異なるデザインラインでまとめられているなど、興味深い内容の『キャノン・バスターズ』。これらのキャラクターやメカがどんな動きを見せるのかにも注目したい。

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作品紹介
『キャノン・バスターズ』

Netflixにて配信決定。
【プロダクション】マンガ・エンターテインメント、 ナダ、サテライト
【スタッフ】エグゼクティブプロデューサー、監督、クリエイター: ルショーン・トーマス、脚本: ナターシャ・アレグリ、アン・トゥール 、ナイラ・マグルーダー 、ルショーン・トーマス、ストーリーエディター: マット・ウェイン
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■第3部は今回初お披露目となるNetflix独占配信の新作タイトルを一挙公開



イベントの第3部では、MCとしてNetflix配信ドラマ『グッドモーニング・コール』や、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の有栖川ひまり/キュアカスタード役などで女優・声優として活躍する福原遥が登場。自身もアニメファンで、Netflixでのアニメ鑑賞は欠かさないという彼女と吉田尚記アナウンサーによって、今後Netflixで独占配信される今回初公開の新作が一気に紹介された。

この日は大好きな『ソードアート・オンライン』のユイをイメージしたという、白いワンピースでイベントに臨んだ福原遥。

まずは1991年から現在まで週刊少年チャンピオンにてシリーズ連載が続き、コミックス累計発行部数6300万部を越える格闘コミック巨編『バキ』が登場。

原作のシリーズ第2部にあたる「最凶死刑囚編」のアニメ化となり、「敗北を知る」ために日本に上陸した5人の最強かつ最凶の死刑囚と、彼らのターゲットに選ばれた地下格闘技チャンピオン・範馬刃牙&彼の戦友である手練れの闘士達による死闘が描かれていく。

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作品紹介
『バキ』

Netflixにて配信決定/TVシリーズ:30分・全26話
【プロダクション】トムス・エンタテインメント
【原作】板垣恵介「バキ」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」)
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次は80年代に週刊少年ジャンプとテレビアニメで大人気を博し、今もなお様々なスピンオフやアクションフィギュアなどで世界を拡げる『聖闘士星矢』の完全リメイクとなる『Knights of the Zodiac:聖闘士星矢(仮)』のディザービジュアルが登場。
 今作はオリジナルのCGアニメーション作品となり、ポセイドンやハーデスといった神々との壮大なバトルが展開。第1シーズンでは原作の「銀河戦争篇」から「白銀聖闘士篇」までが描かれるとのこと。制作は東映アニメーションが手がけるが、アニメ『Avengers:Secret Wars』を手がけたEugene Sonがシリーズ構成などを担当するなど、今までのアニメ版『聖闘士星矢』とは違ったテイストの映像化となりそうだ。

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作品紹介
『Knights of the Zodiac:聖闘士星矢(仮)』

Netflixにて配信決定/TVシリーズ:約30分・全12話
【プロダクション】東映アニメーション
【スタッフ】原作:車田正美、監督:芦野芳晴、Story Editor & Head Writer:Eugene Son(Avengers:Secret Wars)、キャラクターデザイン:西位輝実、聖衣デザイン:岡崎能士
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■注目のスタッフが集結したオリジナル作品もラインナップ!


続いては、2018年にNetflixで独占配信されるオリジナル作品4作品が特別映像と共に登場。どれも注目のスタッフやキャストが集結した力作ぞろいだ。

まず紹介されたのは、アニメのみならず歌の方でも活躍する人気声優・田村ゆかりと、『Re:ゼロから始める異世界生活』などの主題歌を担当した人気アニソンシンガー・鈴木このみがダブル主演を務める、王道ファンタジーアニメ『LOST SONG』。

傷を癒し、水を作り出し、風を起こすなど様々な奇跡を生む「歌」を唄う力を持つ天真爛漫な辺境の村の少女・リンと、王宮の奥深くで孤独な日々を過ごす王都の歌姫・フィーニス。劇中ではそんな二人が経験する過酷な運命の旅が描かれていく。「歌」が重要な位置を占める作品だけに、演じる二人がどのような歌を劇中で披露してくれるかが楽しみな期待作だ。

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作品紹介
『LOST SONG』

(C)MAGES.
(C)MAGES.

2018年 Netflixにて配信/TVシリーズ:全12話
【プロダクション】LIDENFILMS×ドワンゴ共同制作
【スタッフ】原作・監督・脚本:森田と純平、キャラクター原案:福田知則、作詞:畑亜貴、
音楽:白戸佑輔、背景美術:でほぎゃらりー
【キャスト】フィーニス(CV:田村ゆかり)、リン(CV:鈴木このみ)
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2作目は平成仮面ライダーシリーズなどを多数手がける、井上敏樹が原作・シリーズ構成・脚本を手がけ、『牙狼-GARO-』シリーズの雨宮慶太も参加するオリジナル刀剣バトルファンタジー『ソードガイ The Animation』。

数多の人の血を吸い命を得た武器に魅入られた人々が、殺戮をのみを求める存在と化した「武装魔」。そんな武装魔と長きに渡り対峙してきた組織「処史代」と、武器として生きることを運命づけられた青年・凱の戦いが描かれていく。イベント公開の映像ではケレン味満点の剣劇アクションが繰り広げられ、ハードコアな仕上がりの作品となりそうだ。
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作品紹介
『ソードガイ The Animation』

 (C)雨宮慶太・井上敏樹・木根ヲサム・HERO’S/ソードガイ製作委員会
(C)雨宮慶太・井上敏樹・木根ヲサム・HERO’S/ソードガイ製作委員会

2018年春 Netflixにて全世界配信/TVシリーズ:22分(話数などは未定)
【スタッフ】原作・シリーズ構成・脚本:井上敏樹
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3作目は『翠星のガルガンティア』『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』を手がけた村田和也監督とボンズの制作によるオリジナルバイオSFアクション『A.I.C.O. -lncarnation-』。



舞台となるのは2030年代という近未来の日本。黒部峡谷の研究都市で行われていた人工生体の研究中に起きた大事故“バースト”によって、黒部峡谷一帯は暴走する人工生体“マター”に侵食され政府によって封鎖されることとなった。その事故で家族を失った少女・橘アイコは、転校生の神崎雄哉から「君は今…人間じゃない」と衝撃的な秘密を明かされる。自分の体に秘められた秘密と、それを解明する鍵を求めて、アイコは神崎らと共に“バースト”の中心地・プライマリーポイントへと向かうが、そこで明らかになる真実とは……。

特別映像として封鎖エリアに潜入したダイバーと呼ばれる者達と“バースト”の戦いが公開され、ノンストップで展開するアクションと封鎖エリアに残された秘密の一端、そして圧倒的な“バースト”の怪物ぶりなどが描かれた。ここにヒロインの存在がどう関わっていくのかが気になる注目作だ。
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作品紹介
『A.I.C.O. -lncarnation-』

 (C)BONES/Project A.I.C.O.
(C)BONES/Project A.I.C.O.

2018年春 Netflixにて全世界独占配信/TVシリーズ:24分・全12話
【プロダクション】ボンズ【スタッフ】監督:村田和也
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4作目はタランティーノ監督作品『キル・ビル』のアニメパートを始め、様々な作品に監督・アニメーターとして参加する中澤一登が原作・監督・キャラクターデザイン・総作画監督を手がける、Production I.G制作のサスペンスクライムアクション『B:the Beginning』。

舞台となるのはオーバーテクノロジーが存在する世界にある群島国家「クレモナ」。そこで起きる連続殺人犯「KILLER B」による事件と、それに連鎖するように起きる数々の犯罪。その謎に主人公の青年「黒羽」、王立警察の伝説の捜査官「キース」、クレモナの陰に潜む謎の犯罪組織など、様々なキャラクターが絡み合って物語が繰り広げられる、海外ドラマテイストが感じられる作品となるようだ。

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作品紹介
『B:the Beginning』



2018年春 Netflixにて全世界配信/TVシリーズ:約23分・全12話
【プロダクション】Production I.G
【スタッフ】原作:中澤一登×Production I.G、監督:中澤一登、山川吉樹、プロデューサー:黒木類、脚本:石田勝也、キャラクターデザイン・総作画監督:中澤一登、色彩設計:境 成美、美術監督:田中孝典、3DCGディレクター:磯部兼士、撮影監督:荒井栄児、音響監督:長崎行男、音楽:池 頼広、編集:植松淳一、主題歌:The Perfect World、作曲・編曲・ギター:Marty Friedman、ベース:KenKen(aka:LIFE IS GROOVE/RIZE/Dragon Ash)、編曲・プログラミング:藤本コウジ
【キャスト】キース・風間・フリック(CV:平田広明)、黒羽(CV:梶 裕貴)、星名リリィ(CV:瀬戸麻沙美)、エリック・トガ(CV:東地宏樹)、ボリス・マイアー(CV:稲葉 実)、吉永カエラ(CV:小清水亜美)、ブライアン・ブランドン(CV:豊永利行、マリオ(CV:田中進太郎)、ジャン・アンリ・リシャール(CV:後藤 敦)、ギルバート・ロス(CV:森川智之)、皆月(CV:石川界人)
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■話題の湯浅政明監督による『DEVILMAN』の最新映像とキャスティングが初公開!


イベントのラストを飾るのは、永井豪不朽の名作『デビルマン』を『夜明け告げるルーのうた』の湯浅政明監督がアニメ化するということで話題を集めていた『DEVILMAN crybaby』。

会場にはカナダのファンタジア国際映画祭に参加していた湯浅監督が、成田空港から直接イベントに駆けつける形で登場。気になる制作状況は順調に進行中で、アフレコはすでにクライマックス辺りまでさしかかっているとのこと。

そして最新予告映像では、気になるキャスティングも初公開。主人公・不動明役は『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス、湯浅監督作品では『ピンポン THE ANIMATION』のスマイルを演じた内山昴輝、明をデーモンとの戦いへと導く飛鳥了役は『ユーリ!!! on ICE』の南健次郎、『刀剣乱舞』の小夜左文字などを演じた村瀬歩に決定。



両名も予告映像終了後にステージへと登場し、湯浅監督も交えてのトークセッションがスタートした。

キャスト決定に至る裏話では、内山昴輝も村瀬歩も飛鳥了役でオーディションを受けていたため、内山は自分が不動明役になったと聞いてかなり驚いたとのこと。湯浅監督によれば、飛鳥了役は両者の決選投票のような感じで絞り込まれていたが「村瀬さんの人間じゃないような深い何かのあるしゃべりが飛鳥に合っている」ということで村瀬に決定。そして冷静な役柄の多い内山に不動明を演じさせたら面白いのではということで、不動明役になったとのこと。

飛鳥了役に決まったことについて村瀬は「オーディションの段階から、作り手側の面白い作品を作っているぞ感がビシバシ伝わってきて、何かしらで関われたらいいなと思っていたので、オーディションで受けた飛鳥了を演じることができるのが、すごく嬉しいです」と語った。


湯浅監督とキャスト陣が揃ってのトークセッション。内山・村瀬両名の内容に対するリアクションから、かなり過激な内容の映像に仕上がっているようだが?

衝撃的な内容の作品だけにアフレコ現場も壮絶ではとの質問に、内山は「台本をもらうたびに、普段演じているテレビアニメと違うハードコアな内容なので「これでいいの?」と驚かされます」。村瀬は「現場自体は和気藹々としているけど、内容が「越えちゃっていいの?」ラインを平気で跳び越えてるので、いざ収録が始まると壮絶です」とコメント。

さらに参加キャストがその他大勢のデーモンを演じる「悪魔ガヤ」というものがあり、音響監督が悪魔ならではの効果などを工夫しているので、そちらも見所だとのこと。

放送コードの制約がないNetflixならではの遠慮のない内容や描写、湯浅監督がこだわる表現を実現するためのFlashの使用や現代的な音楽の使い方など、興味深いポイントがたっぷりと詰まった『DEVILMAN crybaby』は、2018年初春より全世界同時配信が決定しているので、期待して配信開始を待ちたいところだ。

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作品紹介
DEVILMAN crybaby
2018年初春 Netflixにて全世界同時配信/TVシリーズ:25分・10話
【プロダクション】サイエンスSARU
【スタッフ】原作:永井豪「デビルマン」、監督:湯浅政明、脚本:大河内一楼、音楽:牛尾憲輔、キャラクターデザイン:倉島亜由美、押山清高、色彩設計:橋本賢、美術監督:河野羚、撮影監督:久野利和、編集:齋藤朱里、音響監督:木村絵里子
【キャスト】不動明(CV:内山昂輝)、飛鳥了(CV:村瀬 歩)
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■Netflixの試みは日本のアニメの「枠組み」を大胆に変えていく革命だ


今回のイベントでの様々な発表を見ながら、ふと思い浮かんだのはアメリカのケーブルテレビ局「HBO」だった。放送コードに縛られることなく、過激な表現も厭わない制作姿勢は『セックス・アンド・ザ・シティ』『ザ・ソプラノズ』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ウエストワールド』といった、世界中で大ヒットする傑作ドラマを数多く生み出してきた。

今回発表されたNetflix独占配信新作の中でも、第3部で発表された『ソードガイ The Animation』『B:the Beginning』『DEVILMAN crybaby』は、地上波での放送では制約を受けるであろう流血描写や、サイコサスペンス系の尖った表現なども盛り込み、表現の限界を追求しているように見える。

今回のイベントに登壇した『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』のアディ・シャンカルと、『キャノン・バスターズ』のラション・トーマスは日本アニメの魅力について、「子ども向けだけではない、大人の鑑賞にも堪えうる多様な表現とジャンル」にあると語っていたが、公共性の強い地上波テレビがメインである以上、放送コードの制約からは逃れることができなかった。だが、Netflixによる独占配信であれば、HBOのドラマのように放送コードの制約無しに、クリエイターは様々な表現・ストーリーに挑戦できるのだ。

今までは契約や言語の壁に阻まれていた海外への作品進出が容易になったのも、Netflix配信の大きな魅力だ。20以上の言語対応で海外に向けて作品を発信するのも容易になるのであれば、海外のファンも意識した作品作りをすることで、より大きな市場に挑戦することも可能となる。国内でのBD/DVDや関連商品の売上げに頼らざるを得なかったアニメ製作事情そのものが大きく変わってくる。

変わるのは作り手サイドだけではない。魅力的なオリジナルタイトルが独占配信で充実するとなれば、日本国内のアニメファンもNetflixを無視するわけにはいかなくなる。毎月650~1450円で時間や場所に縛られることなく好きなアニメを見ることができて、タイトルによっては新作でも全話一気見も可能となれば、アニメを楽しむスタイル自体が激変してしまうのだ。

今回発表されたNetflixのアニメに対する取り組みは、日本国内のアニメを取り巻く全ての状況に対する革命といえる。この取り組みが日本のアニメをどう変えていくかは未知数だが、少なくとも今回発表された新作を見るためだけでも、Netflixの世界に踏み込んでみる価値はあるはずだ。そして、日本のアニメが変わっていく様をリアルタイムで体験してみてはどうだろうか。

レポート・文・写真:石黒直樹

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