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月9『コード・ブルー』 「大爆死」もあり得る唯一の懸念点

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

本日21時放送開始の月9ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ系)。傑作医療ドラマの7年ぶりのシリーズ放送とあって、すでに多くの人が注目していることだろう。

しらべぇでも放送に先立って「『コード・ブルー』が大傑作間違いない理由3つ」という記事を配信。作品の見どころを紹介したが、この記事ではその逆の「大爆死があり得る、唯一の懸念点」について触れたい。

すでに、多くのファンが心配しているあの変更点だ。

■その理由は脚本家の変更


それはストーリーを紡ぐ・脚本家の変更である。シーズン1・2は林宏司氏が担当。『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズや『BOSS』(ともにフジテレビ系)や、『ハゲタカ』(NHK)など、専門性の高いドラマを数多く手がけてきた実力派だ。

それに対し、今シリーズで脚本を担当するのは安達奈緒子氏。『大切なことはすべて君が教えてくれた』『リッチマン、プアウーマン』『失恋ショコラティエ』(すべてフジテレビ系)など、若者向けのラブコメが多い作家である。

『大貧乏』(フジテレビ系)や『その男、意識高い系。』(NHK)など、お仕事ドラマも多く手がけているものの、タッチはライトであり、重厚な人間ドラマとはまた違う印象だ。

■不安続出のファンたち


この変更に、ファンの間では「世界観が変わるのではないか」「無駄に恋愛要素入れてくるのではないか」など、不安が続出することに。

■脚本に詳しい人に話を聞いた


とは言え、同作は2シーズンも制作されている人気シリーズ。世界観やキャラ設定などはすでに十分すぎるほど出来上がっており、書く人間が変わったところでそう大きな影響もなさそうにも思える。

そこで、しらべぇ編集部では匿名を条件に、脚本講座で教鞭をとった経験もある人物に話を聞いた。

--今回の人事をどう思いますか?

「まず最初に言っておくと、安達さんは脚本家としては実績のある方です。毛色は違うとは言え、『リッチマン、プアウーマン』『失恋ショコラティエ』はそれなりにヒットしている。

軽いタッチとは言え、人間を描けていないかというと、決してそんな風にも思っていません。ただ、一方で個人的には脚本家としてのスキルには疑問を感じざるを得ません」

--と言いますと?

「たとえば、今年1月クールで放送されていたドラマ『大貧乏』。

この作品は度重なる災難から大貧乏になってしまったシングルマザーが、彼女に想いを寄せる敏腕弁護士の助けを借りながら、会社倒産に隠された秘密を探る……といった内容なのですが、脚本的に見れば初回の初っ端から『大丈夫かな、これ?』って思ってしまうような代物だったんです」

■冒頭シーンから疑問符が?


--具体的に教えてください

「第一話の冒頭では、水道の故障で住むマンションがビショビショになり、大金を支払うことになって貯金がなくなる……という貧乏になるまでのストーリーが時系列順に描かれていました。

専門的な話になりますが、脚本術的には素人的。というのも、『シナリオは物語の最初ではなく、途中から始めたほうが面白い』ことが多いんですよ。

たとえば、殺人犯が殺人をおかす一日のことを順に描くより、物語の最初のシーンで血まみれの包丁を持って呆然としている姿を描いたほうが『え、これどういう意味?』『何があったの?』って視聴者も引き込まれやすいですよね?」

--たしかに、『ウォーキング・デッド』とかでも、リック隊長が気を失って眠っている間に世界が変わっていて、その理由は後でわかっていく形式でした

「もちろん、すべての作品に当てはまるわけではなくて、主人公の境遇を説明することが優先されるべき場合は時系列順になることもあります。前フリって言うのかな?

ただ、『大貧乏』の場合は水道管故障という、とても小さな理由なわけだし、せめて時系列くらい入れ替える工夫をしても……と思ったわけです。その後に、ご丁寧に会社も倒産しますしね」

--ありがちな失敗なんでしょうか?

「シナリオ初心者の多くが通る道と言えるでしょう。もちろん、あえてああいう風にしたという可能性もあるだろうし、意図があったのかとかはわからない。他のスタッフに責任があった可能性だってある。

……ただ、物語創作系の趣味を持つ人ならわかると思うのですが、物語の冒頭って一番練られる部分なんですよ。

何度も読み返すわけだし、作品の世界観を端的に伝えて、そこで受け手の心をがっと掴む必要があるわけだし。企画の良し悪しはさておき、脚本的にも拙いなあ……と思わざるを得ませんでしたね」

■すべては第一話にかかっている


何度も「個人的な感想ですが……」という前置きがあったものの、専門家から見てもその脚本スキルには不安が残ってしまうようだ。

もっとも、このような不安は期待値の高さの裏返しでもある。すべてが杞憂に終わってくれることを願いつつ、初回放送を待とう。

《これまでに配信した『コード・ブルー』記事一覧はこちら

・合わせて読みたい⇒月9『コード・ブルー』、7年ぶりの集結 メンバー加齢で「膝にくる」

(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)

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