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【アニメコラム】アニメライターが選ぶ、2017年春アニメ総括レビュー! 「正解するカド」「月がきれい」など、5作品を紹介!!

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2017年6月から7月にかけて最終回を迎えたTVアニメをピックアップ。東映アニメーションの3DCGアニメ「正解するカド」、新日本プロレスとのコラボも注目を集めた「タイガーマスクW」、中学生のリアルな恋愛を描いた「月がきれい」、TRIGGER制作の魔法ファンタジー「リトルウィッチアカデミア」、農林水産省とタイアップした「ラブ米 -WE LOVE RICE-」の5作品を紹介します。

正解するカド

異方からやってきた謎の存在・ヤハクィザシュニナと人類のファーストコンタクトをテーマにした本作。前半は突如出現した超巨大な立方体・カドを巡る日本政府の攻防を描いたが、後半ではストーリーが急展開。人類の文化を学んだザシュニナが世俗に染まっていく生き様が表現された。
地球に来た目的を明かしたザシュニナは、代表交渉官である真道幸路朗に「私と一緒に異方に行かないか?」と告げる。だが相手の反応が思わしくないことに気付くやいなや「まだ早かったか……」と独りごち、真道をコピーと入れ替えて告白をなかったことにしようとする。その行動はギャルゲーの選択肢を間違えてロードを繰り返すオタと重なり合う。さらに大量のコピー真道に囲まれて笑みを浮かべる様子は、グッズまみれの部屋で暮らしている我々と何ひとつ変わらない。オタの権化に成り果てたザシュニナは真道という名のトゥルールートに向かって突き進んでいくが、その野望は意外な形ではばまれてしまう。真道から予想外のご報告を受けて狼狽するザシュニナの姿は涙なくしては見られない。




タイガーマスクW

梶原一騎さん原作の人気プロレスマンガを東映アニメーションが3度のアニメ化。タイガーマスクとなった2人の若きレスラーが、悪のプロレス組織・虎の穴に挑むストーリーを全38話・3クールで描き上げた。異様な握力ですべてを握り潰すレッドデスマスクをはじめ、第1作の敵をモチーフにしたレスラーも多数登場。新日本プロレスの全面協力によって実在のレスラーも参戦しており、オカダ・カズチカのレインメーカーや、永田裕志の白目式腕固めなどの必殺技も完全再現した。永田は選手集めに奮闘したり、女性プロモーターに股間を蹴られたりと、コメディリリーフとしても大活躍していた。
最終話「仮面タイガースプリンガー」は女子プロを描いた番外編ながら本編顔負けのアクションが炸裂。負けたら素顔ではなくお尻をさらすと宣言したヒロイン・高岡春奈が女タイガーとして再びリングを駆け巡る。プロレスとアニメの楽しさが詰め込まれた傑作!




月がきれい

中学3年生の安曇小太郎と水野茜の恋愛模様を描いた青春ラブストーリー。2人のやり取りにはコミュニケーションアプリのLINEが用いられており、特徴的なスタンプ機能までていねいに再現された。アニメに登場する企業や広告は架空のものに置き換えられることが多いが、「月がきれい」では本物のLINEを使うことによって、小太郎と茜のチャットもリアリティあるものになった。
最終回では各話エンディングで流れていたLINEが、未来の2人によるやり取りであることが明かされる。高校、大学、社会人を経て結婚する純愛まっしぐらのフィナーレに心をグッとつかまれる。そのいっぽうで、果たして10年後もLINEを使っているのだろうかという疑問も浮かんでしまう。インターネットにおいて10年という月日はあまりにも長すぎる。ふと思い返すだけでもサービスを終了した大量のコンテンツが頭をよぎる。アキバ総研だって10年後に残っているか怪しいところだ。もしや中学生の初恋が成就する確率は、10年にわたって同じSNSを使い続けるほどに低いと暗示しているのではないか。そう思い込むことで自分の人生を慰めるしかない。




リトルウィッチアカデミア

文化庁の若手アニメーター育成事業「アニメミライ2013」参加作品として公開された人気ファンタジーのTVシリーズ。魔法ショーに憧れた少女・アッコがルーナノヴァ魔法学校に入学し、1人前の魔女になるため奮闘する日々を半年間オンエアした。前半は1話完結がメインで、夢の世界を描いた第8話「眠れる夢のスーシィ」を筆頭にアイデア満載のエピソードが連発。後半はアッコの憧れの魔女・シャイニィシャリオを巡り、魔法界のみならず社会全体を巻き込んだストーリーを繰り広げた。
スタッフの口からは本作の魔法はアニメ業界の縮図でもあると語られている。それゆえに魔法が衰退しつつあるという世界観や、学校が実は借金まみれだったりと、シビアな側面もきっちりと描かれている。しかし全員が力を合わせて危機を救う最終話は、アニメ制作そのものを体現しているようにも見える。信じる心の力強さを描いた一作。




ラブ米 -WE LOVE RICE-

お米を擬人化したオリジナルショートアニメ。廃校寸前の稲穂学園に入学した「ひのひかり」が、食卓の主役をパンから取り戻すために、ライブイベント・ハーベストショーへの出場を目指す学園アイドルコメディだ。冷害に弱いささにしきが虚弱体質だったり、品種登録されていない「あきたこまち」には両親がいなかったりと、米についての深い見識が設定に反映されている。
本編では「おまんまの食い上げ」や「穀潰し」など、米を由来とするセリフが随所に散りばめられており、日本という国が米とともに歩んできたことに気付かされる。主題歌には米米CLUB「浪漫飛行」を起用。エンディングにはお米料理レシピが流れる米尽くし4分間を味わえる。公式サイトではファングッズとして米を販売中。田んぼでイベントを開催するなど意欲的な試みも行っている。秋から始まる第2期も要注目!




(文/高橋克則)

(C) TOEI ANIMATION/KINOSHITA GROUP/TOEI
(C) 梶原一騎・辻なおき/講談社 (C) テレビ朝日・東映アニメーション
(C) 2017 「月がきれい」製作委員会
(C) 2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会
(C) 腹8分目製作委員会

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