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藤木直人、小西遼生らが1930年代の上海に降臨!音楽劇『魔都夜曲』開幕レポート

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第二次世界大戦当時の上海を舞台に、史実を元にした人間ドラマを描く音楽劇『魔都夜曲』が、7月7日(金)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて幕を開けた。開幕に先駆けて行なわれたゲネプロの様子をレポートする。

本作は、異国情緒あふれる「魔都」と呼ばれたころの中国・上海で、父・近衛文麿首相の秘書官を務め、シベリア抑留中41歳で亡くなった近衛文隆をモデルにした白河清隆(藤木直人)を主人公とした群像劇。白河を取り巻く人々が、激動の時代の波に飲み込まれながら生きてゆく様を、生バンドによるジャズの音色に乗せて映し出す。

脚本は、舞台『ローマの休日』で脚本・演出を手がけ、第36回菊田一夫演劇賞を受賞したマキノノゾミ。演出は、パルコ・プロデュース『万獣こわい』の演出で第22回読売演劇大賞・優秀作品賞を獲得した河原雅彦。河原が、「音楽劇の魅力がうんと詰まったいい感じのエンタメに仕上がったと思います」と胸を張るように、第二の主人公ともいえるメロディアスな音楽たちが、全編を彩る。劇中に流れる、脚本のマキノが作詞を手がけ、音楽監督の本間昭光作曲のオリジナルメインテーマ曲「オピウム・ラヴァーズ」にも注目したい。

白河を演じる藤木は、昨年亡くなった演出家・蜷川幸雄が、最後に手がけた作品『尺には尺を』に出演していたこともあり、「自分にとってシアターコクーンは蜷川さんに初めてご挨拶した場所だし、今までで一番多く観に来た劇場のステージに初めて立つことが出来て感慨深いです」と振り返る。「観てよかった!と思ってもらえるよう頑張ります」との宣言通り、屈託のない自由で高貴な白河を好演。スマートで洒落た佇まいは、「日本政府の要人を父とする息子」然としており、藤木だからこそ出せる雰囲気だ。

中国人の父と日本人の母のもとに生まれたヒロインの周紅花(チョウ・ホンファ)役のマイコは、「『魔都』上海の世界に迷い込んで頂けたら嬉しいです」とコメント。確かに、本格派俳優たちの演技による部分もさることながら、交互に登場するきらびやかな場面と、裏通りの暗い場面の落差に、「魔都」時代の上海の明暗を感じずにはいられない。

紅花の兄・周志強(チョウ・チーチャン)役に扮するのは小西遼生。小西といえば、特撮ヒーロードラマ『牙狼-GARO-』の冴島鋼牙役や、ミュージカル『フランケンシュタイン』の怪物・アンリ役など、硬派で孤独な役が多い印象なのだが、本作では妹を大事にし、ニコニコとよく笑う「いいお兄さん」を演じている。仲良しな周兄妹は、二人寄り添うシーンも多く、実にほほえましい。

物語の舞台となるジャズクラブ『ル・パシフィーク』の支配人・新田日出夫役の橋本さとしは、支配人らしく、タキシード姿を披露。クラブの歌手とデュエットするなど、橋本特有の美声も聴きどころだ。

そのクラブのピアノ奏者・鹿取良治役に松下洸平。こまつ座の舞台『木の上の軍隊』で高い演技を見せ、ミュージカル『ラディアント・ベイビー』でリズミカルに踊るダンサーであることを見せ、今回はピアノでジャズを弾きこなす姿を見せてくれる。

そして、「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれた川島芳子役の壮一帆は、元宝塚歌劇雪組トップスター時代を彷彿とさせる男装姿で登場。その瞬間、客席から「ほぅ・・・」とため息が漏れたのは言うまでもない。

ほかに、秋夢乃、コング桑田、春風ひとみ、山西惇、村井國夫ら、実力派が脇を固める。まさに「1939年の上海」にいるような感覚を味わえる舞台に、酔いしれてみるのもいいだろう。

音楽劇『魔都夜曲』は7月7日(金)から7月29日(土)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。その後、愛知、大阪を巡演。日程は以下のとおり。

【東京公演】7月7日(金)~7月29日(土) Bunkamura シアターコクーン
【愛知公演】8月5日(土)・8月6日(日) 刈谷市総合文化センター アイリス
【大阪公演】8月9日(水)~8月13日(日) サンケイホールブリーゼ

(取材・文・撮影/尾針菜穂子)


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