最新ニュース、芸能、ネットの話題をまとめ読み

安倍政権「ヤケクソ内閣改造」の行方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 奢れる者も久しからず――疑惑文書、強行採決に、ついに国民もそっぽを向いた。起死回生の一手はいかに!?

「各紙の世論調査では、支持率が軒並み50%を下回り、特に毎日新聞の調査では36%へと急落。まさに窮地です」(全国紙政治部記者)

これまで“一強”を誇ってきた安倍晋三首相だが、情勢は一変。さる19日には、いつになく神妙な面持ちで記者会見に臨み、「印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう私の姿勢が、政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」と、首を垂れた。「明らかに支持率急落を意識した会見でした。できるだけ下手に出て、支持率回復に努めようという戦術です」(ベテラン政治記者)

ところが、その日の夜、NHK『クローズアップ現代+』が、文部科学省の調査で新たに明らかになった文書の存在を報道。安倍首相の最側近と言ってもよい萩生田光一官房副長官が文科省の高等教育局長に「(加計学園の獣医学部新設を)官邸は絶対やると言っている」という安倍首相サイドの意向を伝え、「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」と、文科省に圧力をかけていたというのだ。「国民に、これまでの対応を詫びた直後の新たな“問題の文書”の発覚。“疑惑に答えぬ官邸”という姿を、逆に強く印象づける結果となってしまいました」(前出のベテラン政治記者)

こうして支持率回復への望みも絶たれ、もはや後がない安倍内閣。「もはや次の一手は内閣改造しかない。9月に行う予定を8月に前倒しするというんです」(永田町事情通)

頼みの綱の改造で、安倍首相が目玉として、狙っているのが“あの男たち”だ。「橋下徹前大阪市長と小泉進次郎氏の入閣が噂されています」(前同)

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、こう続ける。「安倍政権が国民共通の利益になる新たなスローガンを作り、その特命担当大臣に橋下氏を民間から入閣させるという話があります。そうなると、橋下氏がいわば安倍首相のスポークスマンとして全国のシンポジウムを駆け回ることになり、疑惑の目くらましにはうってつけです」

一方、小泉氏には厚生労働大臣のポストが用意されているという。「小泉氏は、自民党の若手議員とともに、保育や幼児教育を無償にするための“こども保険”創設を提言していますから、厚労大臣には適任でしょう。こども保険とは、現在の社会保険料に0.1%上乗せし、3400億円の原資を確保しようというもの。未就学児1人当たり月額5000円が支給でき、子育て世帯の負担が軽減されます」(前出の政治部記者)

政治評論家の有馬晴海氏も、こう語る。「お父さんの小泉純一郎元首相は沈没しかかった自民党を立て直した人。“泥船(安倍政権)の修正人”としては適任ではないでしょうか。塩崎恭久厚労相を別のポストへ横滑りさせ、厚生労働大臣を空けて待っていたら、進次郎氏も入閣要請を受けやすくなります」

だが問題は、その“泥船”に乗るかどうか。「彼は石破茂氏にも近く、これまで一貫して“大臣にはならない”と入閣の誘いを断ってきました。イメージが悪化した安倍内閣の色がつくことは、避けたいでしょう」(政治部記者)

とはいえ「国家戦略特区に賛成」「(憲法9条への自衛隊の)明文化は当然」など、最近、安倍首相寄りの発言も見せる進次郎氏。入閣を受けるかは五分。では、橋下氏はどうか。

「5月末に橋下氏が日本維新の会の政策顧問を退き、“党派(維新)色”を薄めたところがミソ。民間人として入閣するための布石だったのではないでしょうか。市長を辞めてからの発言を聞いていても、橋下氏が政治に興味があるのは事実です。ご自身の末っ子が成人に達するまで、その子の負担にならないように政治の一線から身を引いたといわれていますが、民間人の大臣ならマスコミもよほどのことがないと叩きません。将来、中央政界へ進出する実績作りのためにも、入閣要請は受けるでしょう」(前出の有馬氏)

また、目玉作りと同時に予定されているのが、“問題大臣”の大リストラ。「金田勝年法相、山本幸三地方再生相、山本有二農水相、稲田朋美防衛相は再任されないでしょう」(前出の鈴木氏)

金田法相はテロ等準備罪の審議でシドロモドロ発言を繰り返し、山本地方再生相は「がんは学芸員」と暴言を吐いて批判を浴びた。

また、山本農水相は、TPP(環太平洋経済連携協定)承認案などの国会審議をめぐり、「強行採決するかどうかは(自民党の)議院運営委員長が決める」と発言し、ヒンシュクを買った。「稲田防衛相は、国会答弁中に涙ぐんだり、自衛隊南スーダン派遣部隊の日報隠ぺい問題や、森友学園との関係が浮上。先日もまた問題発言をするなど、安倍首相が“初の女性首相”候補として目をかけていたものの、もうかばいきれません」(自民党関係者)

こうした“問題大臣”が一掃され、橋下、小泉両氏が登用されるとなると、「内閣のイメージは刷新されます。これで安倍首相は支持率回復に努め、党内の“安倍降ろし”の動きを封殺。来年秋の自民党総裁選で3選を果たし、念願の憲法改正を実現しようとしているんです」(自民党内の非主流派議員)

そんな安倍首相が目下、橋下、小泉両氏に続く“第3の男”として注目しているのが、谷垣禎一前自民党幹事長だという。谷垣氏はサイクリング中の転倒事故で頸髄損傷の重傷を負い、手術を受けて現在リハビリ中だが、「一時は、“政界復帰は絶望的”と言われていたものの、入院して1年近くたち、順調に回復。下肢に麻痺が残り、車椅子生活を余儀なくされてはいますが、発言はしっかりしています」(前出の自民党関係者)

政治ジャーナリストの角谷浩一氏も、こう続ける。「谷垣氏は自民党が下野したときの総裁。安倍首相は谷垣氏に敬意を払っています。谷垣氏なら、難しい問題が持ち上がってもソフトに対応してもらえるという期待感もあるんです。無任所の副総理としてなら、車椅子でも十分政務をこなせると考えているんではないでしょうか」

つまり、閣議などで麻生副総理兼財務相が座る位置に、車椅子姿の谷垣氏が陣取ることになる。「3年後にはパラリンピックが東京で開催されます。バリアフリーに積極的な政権であることを国民に印象づける狙いもあると思われます」(前同)

そうなると、問題となるのは麻生氏の処遇だ。「おそらく財務相専任になるでしょう」(同)

本誌既報の通り、永田町では「次の内閣で麻生氏が閣外に出る」という噂が根強かった。「麻生氏が大宏池会構想を進め、麻生派を最大派閥に導き、安倍政権を揺さぶりにかかるとみられていたからです。しかし、麻生氏を外に出すと何をしでかすか分からない。ならば、閣内で飼っていたほうが得策だと官邸サイドが考え直したようです」(政治部記者)

もう一人の大物、菅義偉官房長官も、自民党幹事長へ転出するという噂があった。菅氏のたっての希望といわれていたからだ。「そうなると、二階俊博幹事長を副総裁などに祭り上げる“ドミノ人事”が必要となり、ややこしい問題が生じてくるんです。というのも、麻生氏が副総理のポストを手放す見返りに、麻生派入りした甘利明元経済再生担当相の幹事長就任をゴリ押しする可能性があるからです」(前同)

甘利氏といえば、都市再生機構(UR)に対する口利きを依頼したとされ、刑事告発(不起訴処分)によって大臣を辞任している。「イメージ刷新を図りたい安倍政権が、“スキャンダル大臣”を起用できるはずがありません」(同)

この他、岸田文雄外相の処遇も注目されている。「3選を狙う安倍首相は改造人事の全閣僚に、次の総裁選で協力するかどうか“踏み絵”を強要してくるでしょう。岸田氏が外相に留任するなら、総裁選への出馬を諦めたということ。もし、安倍首相の入閣要請を断ったら、総裁選に出馬して、総理総裁の椅子を安倍首相と争うと宣言したことになります」(官邸担当の全国紙政治部記者)

一方、女性閣僚としては橋本聖子参院議員の名が挙がっている。「稲田氏と高市早苗総務相はセットで閣僚や党役員に登用されてきましたからね。女性同士、嫉妬の火種を残さないように、2人同時に閣外へ出されるはず。そうなると、丸川珠代五輪担当相は留任させるとしても、稲田・高市の両名がいなくなりますから、もう一人、イメージ刷新につながる女性閣僚が欲しいところ。そこで元スケートと自転車の選手で五輪メダリストの橋本氏に白羽の矢が立っています。彼女なら、3年後の東京五輪シフトとして申し分ありません」(前同)

これまで森友、加計学園問題で何かというと「印象操作」を口にし、野党の追及をかわしてきた安倍首相だが、「知名度優先の組閣で国民の印象を操作し、疑惑の目をはぐらかそうとしている」(野党議員)という。

前出の角谷氏も、こう苦言を呈す。「高支持率を維持してきた安倍政権が一転して人気が落ちてきたからといって、橋下氏や小泉氏に頼るというのはカッコ悪すぎます。真剣に日本の将来を思うなら、実務派といわれる人たちを登用すべき。ただ同時に、そうなると地味な内閣になってしまいます。安倍首相にとって、痛しかゆしというところでしょう」

まさに、国民不在の内閣改造。印象操作で巻き返すのか、それとも、安倍首相のギブアップが先か――。


外部リンク(日刊大衆)

関連ニュース

Yomerumoをフォローする

Yomerumoから人気記事をお知らせします!

Twitter

ライフ最新記事

記事一覧

注目ニュース

> もっと見る


掲載情報の著作権はニュース提供元企業等またはGMOアドマーケティング株式会社に帰属します。記事の無断転用を禁じます。
すべての人にインターネット
関連サービス