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出川哲朗のイメージ変化から、女性が求める「美」の正体を考えてみた【カリスマ男の娘・大島薫】

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見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのにアダルト女優としてデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?

「※ただしイケメンに限る」と最初に言いだしたのは誰なのだろう。

先日のネットニュースのある記事に目がいった。11日放送のTBS『櫻井有吉THE夜会』という番組に出川哲朗さんが出演なされたそうだ。記事中では、かつては「抱かれたくない男」ナンバーワンだった出川さんが、最近は若い女性から「かわいい」という評価で大人気なのだと番組内で明かしたとのこと。

抱かれたくないという基準が見た目だけとは思わないが、逆に「抱かれたい男」に軒並みイケメン俳優などの名前が上がるのを見ると、容姿もその結果の一因になっているように感じる。それがここに来て、出川さんが「かわいい」と形容されるという結果。本人も司会の有吉さんに対して「有吉、時代は変わったな」と番組中ご満悦だったそうだ。

しかし、そもそも女性は男性の美醜について、もともとそこまでこだわりがあったのだろうか?と、ボクは思う。

街を歩いていると、さまざまなカップルを目にする。双方容姿端麗な美男美女もたしかに存在はするが、たまには失礼ながら「え、なんでこのコがこの人と?」と思ってしまうようなカップルも多い。

はたして、本当に女性は男性に「美」を求めているのだろうか。

◆女性の「美」への意識は、あくまで自分に向いている

ボクは男性も女性も好きになることができる。全性愛者という小難しい言葉があるが、まあ、いわゆるバイだと思ってもらってかまわない。ふと、自分の男性のタイプについて考えてみると、ボクはタイプの男性がいないことに気づいた。

女性に対しては、まあ、昔はかわいければかわいいほどいいと思ってたことはあった。しかし男性にそういったものを求めたことはない。強いていえば、清潔感があればいいかなと思うくらいのものだ。

思うに、それは「美」が自分の中で完結しているからではないだろうか。

女性で「自分の見た目はどうでもいいけど、彼氏はキレイじゃないとイヤ!」と思っている人と、「彼氏の見た目はどうでもいいけど、自分はキレイでいたい!」と思ってる人なら、後者のほうが多いような気がしないだろうか?

これが逆に男性となると、おそらく「自分の見た目はどうでもいいけど、彼女はキレイじゃないとイヤだ!」と思ってる人のほうが多くなるような気がする。不思議だ。ホストクラブより、キャバクラのほうが圧倒的に店舗数が多いという話と似たようなものだ。

しかし、しばしば目にする「※ただしイケメンに限る」という、アレはどうなのだろう? こんなネットスラングがあるくらいだから、やはり女性は男性にも美を求めているのではないのだろうか。

◆「※ただしイケメンに限る」はどうして生まれた?

そもそも、このネットスラングの発祥は2ちゃんねるなどのネット掲示板だ。インターネット利用動向調査のネットレイティングスが2008年に行った調査によると、「2ちゃんねるを利用する男女の比率」は男性60%、女性40%という結果だったそうだ。

その結果を受けてボクは、「ただしイケメンに限る」という言葉は、実際には男性が考えたのではないかと思うのだ。例えば、ある男性が女性にフラれたとき「俺がブサイクだったからフッたんだな!」と思ったとしたら、それは反面、男性自身が相手の容姿を付き合う判断基準にしているから。だって、性格に問題があるかもしれないし、将来性などの他の要素でフラれたかもしれないのに、すぐさま容姿の問題だと考えるのは、自身が相手の容姿にこだわる人間であるからこその発想といえる。

だから、ボクは「ブサイクは女性に好かれない」とは思わない。もし、これをお読みの男性で、自分の容姿で女性へのアプローチを諦めている方がいたら、ぜひ自信を持ってもらいたい。容姿で勝負する必要なんてないのだ。

では、自分の中で「美」が完結している女性たちに、なにを持ってアタックすればいいのだろうか。ボクは「男性だからできること」だと思っている。

真夜中に突然呼び出されても、着の身着のままで外に出られるフットワークの軽さや、他人の目を気にせず相手を気遣える包容力。そういった、美醜以外の部分でも女性をその気にさせることはできる。むしろ、自分の容姿を気にして「髪の毛をセットしてないから今日会うのはイヤだ……」なんていう男よりよっぽど魅力的だ。

ボクら男性は自分の容姿も相手の容姿も気にしてしまいがちだが、実際のところ女性が求めているものはそんなものではなかったりする。女性にモテないと嘆く男性は、是非一度自分の容姿以外の欠点に目を向けてみるといいのではないだろうか。だって、「美」は彼女たちのものなのだから。

【大島薫】

作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru


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