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ACミランは中国裏社会に買われた!? 新オーナーに、投資詐欺やインサイダー取引の前科……

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 現地時間14日午後12時30分、イタリア1部リーグ(セリエA)第32節、インテルとACミランによるミラノ・ダービーが開催された。伝統のダービーが昼に開催されるのは初めてのことだが、それにはワケがある。キックオフの時刻は、中国時間では夕方6時30分。つまり、中国人を意識した開催時間なのである。

その前日、ACミランは、ベルルスコーニ元首相が会長を務めるフィニンベスト社が中国の投資グループに株式の99.93%を売却したと発表したばかり。インテルも昨年、中国の家電量販大手・蘇寧電器グループに買収されているので、中国資本同士のダービーだったわけだ。

しかし、両者への、ファンやマスコミの反応は異なる。インテルを買収した蘇寧電器は、中国ではあまりに有名だし、ラオックスを買収した企業としても知られる。一方で、ACミランを買収した投資グループは謎に包まれており、中国メディアですら好意的に伝えていない。

買収グループの中心人物は、13日の記者会見にユニフォームを持って登場した李勇鴻(リ・ヨンホン)氏(48)だ。

「重慶晨報」(同日付)によると、広東省化州市出身の李氏は、1994年に香港籍を取得。ところが、97年から8年間だけ、重慶市に滞在している。まるで何かから逃げているようだが、その間に、ある事件で警察の厄介になっている。

90年代後半から広東省の一部では、果樹園開発がブームになっていた。勇鴻氏の父・乃志(ナイジ)氏が法定代表人を務め、家族で運営していた「広東緑色山河開発公司」は、別の2社と共同で果樹園への投資誘致を行っていた。中国銀行業監督管理委員会によると、3社は97年から2003年までに4億5,000万元(約72億円)もの資金を集めた。ところが、それらは煙のように消失してしまったのだ。

化州市公安機関は、違法な資金調達と虚偽登記、投資詐欺の疑いで、3社の関係者を捜査。04年9月、乃志氏と、勇鴻氏の弟・勇飛(ヨンフェイ)氏が逮捕、懲役と罰金の有罪判決を受けた。勇鴻氏も立件されたが、起訴は免れたようだ。

その後、勇鴻氏は05年に「香港的龍浩國際集團有限公司」を設立し、表舞台に戻ってくるが、「上海多倫實業股份有限公司」の実質オーナーを務めていた14年には、インサイダー取引で上海証券監督管理委員会から60万元(約960万円)の罰金を科せられている。金儲けのためなら、法を犯すリスクも厭わない人物のようだ。

ACミランの買収が合意に達したのは昨年8月だが、完了までに時間がかかったのは、中国政府が資金流出への規制を強めているため、何人かの投資家が資金を引き揚げたからだとされている。しかし、勇鴻氏のこの経歴がネックになっていた可能性もある。

結局、勇鴻氏率いる投資グループは、米ヘッジファンド・エリオットから資金提供を受け、なんとか買収を成功させた。しかし、その資金は11.5%と高利の上、返済できなければ、ACミランの所有権はエリオットに移管される。非常にリスクが高いが、英「ファイナンシャル・タイムズ」(3月29日付)によると、勇鴻氏は、ACミランを香港市場に上場させることで、さらなる資金を調達しようともくろんでいる。しかし、2億2,000万ユーロ(約257億円)もの負債を抱えているクラブが上場するのは、そうたやすくはないだろう。追い込まれた勇鴻氏が、どんな錬金術を使うのか? いろいろな意味でACミランから目が離せない。(文=大橋史彦)

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