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かつての「血の友誼」は過去のもの?北朝鮮に対する中国の影響力が低下

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 朝鮮半島情勢が緊迫する中、中国外務省は19日の会見で「最近の北朝鮮の核、ミサイル開発の動向を深刻に懸念している。対立と緊張をエスカレートさせるいかなる言動にも反対だ」と、北朝鮮に対し自制を求めた。

そんな中、韓国では、アメリカ軍との過去最大級の軍事演習が行われている。韓国空軍によると、今回の訓練では80機余りの航空機と1500人余りの将兵など大規模戦力が参加、実践的な空中戦闘訓練が実施されている。

現在、国連軍と北朝鮮は"停戦状態"だ。平和条約を結ばなければ、安全は確保できない。「その交渉のためにも、北朝鮮は核兵器を持たなければいけないという強迫観念にとらわれている。ニワトリと卵になっている」と拓殖大学の富坂聰教授は指摘する。

 一方、富坂氏によると、「細かく見ると、アメリカと北朝鮮は会話をしている」のだという。「ソウルを火の海にする」という威嚇に対しては自走砲の性能を見せつけ、ICBMの迎撃訓練を行うことなどがそれだ。「ひとつひとつ、お互いの戦力を見せ合っている段階。アメリカはそれだけでなく、柔らかいメッセージも送っている。ただ、"ボタンの掛け違い"、メンツの問題になってくると怖い」。

北朝鮮に対する中国の影響力が次第に弱くなってきているとの見方もある中、アメリカは中国に対して北朝鮮に影響力を行使するよう働きかけている。

もともと中国と北朝鮮の間には「血の友誼」と呼ばれる固い絆があった。1950年、朝鮮半島統一を目指す北朝鮮軍が韓国に侵攻したことで勃発した朝鮮戦争で、助け船を出したのが中国だった。米軍を中心とする国連軍がによって、北朝鮮はソウルに加え、平壌まで占領されてしまう。そこで中国は100万人規模の兵力をつぎ込むなど尽力、50万人が戦死したと言われるほど多くの血を流した。両国は1961年には武力攻撃されたら互いに助け合うという、友好協力相互援助条約を締結している。

ところがに富坂氏よれば、最近では、多くの戦死者を出したこと、アメリカと対立する要因になったこと、台湾問題を解決する力を失ってしまったことなど、朝鮮戦争に派兵したのは"間違いだった"とする見方が中国国内では支配的になってきているのだという。

また朝鮮戦争から年月が経過したことで、戦争を知っている人々が亡くなっていき、両国の個人的な付き合いも減り、今やネット上には「なんであんな国と仲良くするのか」といった批判な意見も溢れているのだという。また、中国はアメリカと歩調を合わせるようになっており、金正恩氏の訪露を止めたこともあるほどだという。

それだけに、「北朝鮮が攻撃されたとしても、中国軍がすぐさま援助するということないと思う。条約は確かにあるが、実際に動くかというとそれは別問題。もう、そこまで絆は深くない」(富坂氏)という状況のようだ。

中国問題を中心とした評論活動を行なっている石平氏も「仮に中国軍が北朝鮮国境に配置されたとしても、それは有事に国境を超えてくることを防ぐという意味合い」と話す。

 石平氏によれば、むしろ北朝鮮と国境を接する中国にとって、むやみに圧力をかけることもできないのが現状だという。

「北朝鮮に対する石油の供給を止めてしまえば、北朝鮮は大変なことになる。しかし中国はそこまでのことはできない。追い詰めすぎると北朝鮮が暴発して、中国に矛先が向く場合もある。習近平はトランプと金正恩の板挟みで、苦しい立場に立たされているはずだ」(石平氏)。

そんな中国が、金正恩委員長に対して「亡命」を働きかけているという憶測もある。それについて石氏は「いま金正恩は亡命しなければならないというところまで追い詰められていない。彼にはまだいくつか選択肢があるし、亡命することは彼にとっておじいさんの代から築き上げてきたものすべてを捨ててしまうことになる。最後の最後の手段」とした。

富坂氏は「隣の国が核兵器を持ったら、いつ撃ってくるかわからない、明日はどうなるかわからないというのが国際社会の常識。ただ、いずれ北朝鮮が行き過ぎれば、韓国や日本も核武装するかもしれない。だから中国には、なんとかしたいという気持ちも確かにある。両国がここまで疎遠になってしまったからこそ、影響力の低下を招いたとも考えられる」と指摘した。(AbemaT/AbemaPrimeより)

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