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なぜトイレの便器は白ばかりなのか?

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日常生活を送る中で、存在して当たり前となっているものがある。トイレの便器もその一つではないだろうか。日本人であれば、便器がない生活など想像すらしたことがないであろうし、代替品も思いつかない。その便器であるが、色としては白が圧倒的に多い。白以外の便器を見たことがある人はレアケースではないだろうか。そこで今回、なぜ白い便器が多いのか、株式会社LIXIL広報部の河合慎太郎さんに、便器の色の変遷を含め教えていただくことにした。

■以前はさまざまな色の便器が存在

白が多いというイメージの便器だが、豊富なバリエーションがあった時代もあるという。

「以前は12色や、16色といった具合に、かなりのカラーバリエーションがありました。ビビットなものから、淡いピンク、ブルー、アイボリーなどさまざまです。もちろん、黒もあります。2008年に我々が開発した『ノーブルブラック』は、トイレ単体の上質感を狙ったもので、黒色でかつ艶のないものです。現在も一定の方に選定いただいています」(河合さん)

黒い便器は実際に存在し、今も販売されている。カラーバリエーションも、以前は今より多かったようである。それなのに、色つきの物を見かけることが少ないのはなぜなのか。

■トイレ空間をコーディネートする時代に

白い便器が主流になった理由について、改めて聞いてみた。

「今は、便器単体に色をつけるのではなく、空間としてコーディネートを楽しむ時代になっています。そのため、便器は空間に溶け込むという要素が好まれるようになり、カラーは徐々に集約されてきました。現在弊社で展開しているのは4色ですが、その中でも、『ピュアホワイト』という色が7割近くを占めています」(河合さん)

河合さんによると、人々に白い便器が好まれるようになった理由は他にもあるとのこと。

「純粋な白と名づけられた『ピュアホワイト』は、それまでに販売していた白よりもっと白く、そのことで清潔感を表現することができました。それ以降、暗い、くさい、汚い空間だったトイレから、人に見せられる空間にイメージを転換することができたのではないかと思っています。清潔さを求める時代のニーズ、これこそが多くの方が白を選ぶ理由の一つと考えています」(河合さん)

清潔感を持たせたいというニーズに、白がマッチしていたというわけだ。ちなみにLIXILのキャッチフレーズは“トイレを応接間にする”である。用を足すためだけの空間だったトイレが、清潔で、居心地が良く、落ち着きある空間に変わりつつあるのかもしれない。

なお、「教えて!goo」では、「もしカラフルなトイレがあったら使ってみたいと思う?」ということで、皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:河合 慎太郎
株式会社LIXIL Public Affairs部門 広報部 広報グループ。快適な住まいと暮らしを実現するソリューションを提供。トイレにおいては、新品の時の白さ輝きが100年つづく新素材「アクアセラミック」をトイレ便器に採用。また、お掃除リフトアップやキレイ便座など、トイレ空間の手入れのしやすさを追求したアイテムも開発している。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)


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