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WBCで大ブレイクした小林誠司の”ラッキーボーイ”ぶりを振り返る

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 2017WBCの侍ジャパンのメンバーで、捕手は小林誠司(巨人)、大野奨太(日本ハム)、炭谷銀仁朗の(西武)3人。当初は、昨秋のメキシコ、オランダとの強化試合でも活躍した大野奨太がレギュラー有力だった。

しかし、WBC開幕の直前に行われた5戦の壮行試合を経て、キューバとの1次ラウンド・第1試合の先発に起用されたのは小林誠司だった。

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■「まずは守備」のはずがうれしい誤算

小林を起用した首脳陣は、おそらく「打撃はいいから、まずは守備をしっかり」と、そんな気持ちだったのではないか。ところが、うれしい誤算が起きた。小林が打ちまくったのである。1次、2次ラウンドでの、小林の全打席は以下の通り。

【1次ラウンド】
■3月7日
キューバ戦
中安打/投犠打/三安打/投ゴロ/中犠飛
3打数2安打1打点

■3月8日
オーストラリア戦
二ゴロ/投犠打/一飛/三犠打
2打数0安打

■3月10日
中国戦
左本塁打
1打数1安打2打点
【2次ラウンド】
■3月12日
オランダ戦
三振/三ゴロ/中安打/三振/中安打
5打数2安打1打点

■3月14日
キューバ戦
投ゴロ/左安打/左安打
3打数2安打1打点

■3月14日
イスラエル戦
三振/右飛/三安打/四球/遊ゴロ
4打数1安打1打点

【1次、2次ラウンドの通算成績】
打率.444(17打数8安打)/1本塁打/6打点

■小林のシーズン打率は2割台前半

小林のプロでの3年間のシーズン打率は2014年が.255、2015年が.226、昨季が.204。それがこのWBCでは通算打率.444と大爆発を見せた。

ただ、中国戦で放ったレフトスタンドへの2ランのような会心の当たりもあったが、大半は内野の間をゴロで抜けていくようなシングルヒットだ。

また、犠打を2球失敗し、やむなく強攻策に出た末に安打が飛び出したり、ギリギリのタイミングの内野安打でオーバーランして一、二塁間に挟まれそうになったところ、ホームを狙って飛び出した三塁走者にボールが送られオールセーフになったりと、結果的にチャンスが広がるようなシーンが随所に見られた。まさしくラッキーボーイだった。

小久保監督も小林の強運ぶりは認識しており、だからこそ、2次ラウンドのキューバ戦の8回裏、1死一、三塁の場面で、小林に代打を出すのを迷った。それでも、思い切って選択した「代打・内川」が成功したのは、小林の強運が伝播したのかもしれない。

■アメリカでも強運は続くか?

2次ラウンドで1位だった侍ジャパンは、準決勝でアメリカ、ベネズエラ、ドミニカ、プエルトリコの中で上位2位に入ったチームとドジャースタジアム(アメリカ)で対戦する。どこが勝ち上がってきても強敵だが、ラッキーボーイ・小林の強運ぶりは続くのか?

注目の準決勝は、日本時間で3月22日(水)、朝10時プレイボール予定だ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)
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