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東京女子ダイアリー

【下北沢・マキの場合 vol.01】天狗がキューピット

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初めまして、下北沢に住んでいるマキです。

今29歳で赤坂にある製紙会社で事務をしています。同じ歳の劇団員の彼氏がいます。

私の街、下北沢のことを好きに書いてみて欲しいということでこの原稿を書くことになりました。私が今気になっているモノ・コトを色々と紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

(監修:地主恵亮

よろしくお願いしますね


私は東北出身で、大学入学のタイミングで上京しました。大学は小平市にある女子大でしたが、就職を機に引っ越しました。

なぜ下北沢かというと、職場のある赤坂まで通いやすいこと。下北沢から赤坂は乗り換えがめんどくさそうに思われるかもしれませんが、千代田線に直通している小田急線が走っているので、赤坂まで通いやすいんですよ。

あとは元々小劇場に通っていたので、引っ越せば通いやすくなるな、と思ったのが理由ですね。

暮らしてみると下北沢での生活は快適で、日々楽しく過ごしています。

朝の南口商店街 シーンとしています


日中はこんな感じ


下北沢はいつも人が多いイメージでしたが、住んでみると朝は意外と人の姿は少ないです。

私は駅の北側に住んでいるのですが、朝、南口商店街に足を延ばして、「ループベーグルワークス」でベーグルを買ってから職場に向かいます。



ソルトのベーグルが一押しです。人気なのはすぐに売り切れてしまします


「ループベーグルワークス」は店内は狭いんですが、沢山の種類のベーグルが朝から並び、「まだ温かいですよ」と店員さんが紙袋に入れてくれます。

会社に着く頃には残念ながら冷えてしまいますが、通勤時に温もりを感じながら、冬の街を歩き駅に向かうのがお気に入りです。

下北沢にあるお寺「真龍寺」の天狗。 ちょっと怖い…


私の住む家の横に「真龍寺」というお寺があり、そこには大きな天狗のお面があります。なぜかと思っていましたが、下北沢は「天狗」の街だからだそうです。

下北沢に天狗のイメージはなかったので、住んでみて初めて知りました。なんで天狗なんだろう、と思っている時に、偶然入った古本屋さんで下北沢の天狗についての本を見つけました。

天狗の本を見つけた下北沢の古本屋


その昔、下北沢で流行病が起きました。農作業は滞り、商人も寄り付かなくなりました。

それを知った天狗が、団扇で流行病を追い払い、街(当時は村だったらしい)に、活気を取り戻したのです。

それが始まりで、今は厄を払うことはもちろん、商人と村を再び結びつけたことから、縁結びの神様として祀られている…という内容でした。

あちこちで天狗まつりの装飾をした街頭を見かけます。


下北沢では毎年2月に「天狗まつり」が行われます。昼間は天狗の仮装をした子供達が歩き、夜には天狗の神輿が街を練り歩きます。

男性が「天狗!」「天狗!」と掛け声をかけながら歩くその様子はどこか幻想的にも感じられます。

そのあとは「天狗狩り」が行われます。天狗狩りとは、天狗を捕まえて天狗のその力を独り占めしようというものらしいです。

レトロな薬局で天狗グッズ発見!


つい買っちゃった 


毎年、誰かが(商店街の誰かが変装することが多い)、天狗のお面をかぶり、下北沢の町中を走り回ります。その天狗にタッチすることでご利益が得られるんだとか。

この天狗まつりで一番の盛り上がりをみせます。みんなが真剣に天狗の後を追って全力疾走するので、私はまだ一度も天狗にタッチできたことがないです。

スズナリです! 地元では有名


天狗はマイナーなんですが、下北沢は小劇団でも有名ですね。本多劇場やスズナリ、駅前劇場など多くの劇場があり、小劇団も沢山存在します。

私の彼氏の「ター君」もそんな小劇団で活動する一人です。ター君は私と同じ年の29歳ですが、今の劇団に入ってまだ1年も経っていません。

ター君は大阪でフリーターをしつつ、別の劇団に入っていましたが、その劇団が解散した時に、上京して今の劇団に入りました。「パンコーヒー」という劇団でまだまだ知名度は低い劇団です。

ター君は小田急線沿いの生に住んでいて、下北沢に通っています。

ター君のよく使う練習場。真っ暗になるとこの辺歩くのは怖い…


私が初めてター君にあったのは、「パンコーヒー」の最初の公演でした。ター君はちょい役というのか、あとで聞くと「それはパンダじゃね?」のセリフしかなかったそうです。

ただ私はその舞台が好きで全5公演中3回通いました。またそのセリフが特徴的でター君のファンになってしまい、最終日には出待ちをして「iTunesカード」をプレゼントしました。それがター君と出会ったきっかけです。

スズナリの近くにあるコンビニです!


小劇団が好きな私はこのコンビニをよく行くのですが、それにはこの業界の暗黙の掟が関係しています。その掟とは、自分の好きな劇団員さんには「iTunesカード」をプレゼントするということです。

現金をプレゼントするというのはもらう方は気が引けますし、食べ物や物をもらうのも、邪魔になったり、趣味に合わなかったりと心配になります。そこで実益がありつつ重くならない「iTunesカード」がメジャーなのです。

劇場横のコンビニはiTunesカードが豊富です!


そのためなのか、スズナリが見え、横にライブハウスがあるこのコンビニは「iTunesカード」などのギフトカードが充実しています。ファンがカードを買ってプレゼントするためです。

私は誰にでもiTunesカードをあげるわけではないのですが、ター君にはプレゼントしたくなりました。

今でも覚えていますが、ター君にiTunesカードをあげた日は、雨が降っていました。

初めての東京での舞台だったター君はまさか、誰かからiTunesカードをもらえるとは思っていなかったようで、とても驚いていました。その時LINEを交換して、いつの間にかター君とは恋人関係になっていました。

ター君は生田に住んでいるので、最近は私の家で寝泊まりすることが多くなっています。私が朝仕事で家を出る時、ター君は眠そうな目をこすりながら「いってらっしゃい」と言ってくれます。私はその瞬間がとても幸せです。

そして、いまター君はスズナリの奥にある小さな劇場「大下北沢少々劇場」で、「天狗ドライバー」という舞台に出演するため、練習が忙しそうです。

練習場も下北沢にあるので、私は仕事帰りに練習場に向かいました。たまにター君が終わるのを待って一緒にご飯に行くんです。

今日はコーヒーを飲んで待ってます


いつもは見かけないのに、今日は練習場の外に一人の若い女性が立っていました。明日から舞台の本番なので、劇団「パンコーヒー」のファンかな、と思いながら、私は通りが見えるカフェでコーヒーを飲んでいました。しばらくすると、細い階段からター君が降りてきました。

そして、私は見てしまったのです。その若い女がター君に「iTunesカード」を渡すところを。ター君はとても嬉しそうでした。

私だけのター君が、私だけがあげていいはずのiTunesカードをプレゼントされてそれを嬉しそうに受け取っている。

そんなター君を見てなんとも言えない複雑な気分が拭えませんでした…こうして下北沢で事件は起きたのです。

次回、【下北沢・マキの場合 vol.02】小劇団カレシの付き合い方は3月16日(木曜日)に公開予定です。


(監修:地主恵亮

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