テックインサイト 4/27 13:45
今月24日、元タイ首相タクシン氏を支持するグループ「独裁追放民主主義同盟(UDD)」(通称赤服)のデモに対する非常事態宣言が解除された。それを受けて、25日、再び赤服グループが集会デモを開催した。
元タイ首相タクシン氏を支持するグループ「独裁追放民主主義同盟(UDD)」(通称赤服)の反政府デモを受けて、タイでは非常事態宣言が出されていた。しかし、今月24日に非常事態宣言が解除されると、その翌日25日、またも赤服によるデモ集会が開催された。
地元の報道によると、バンコクの王宮広場前には約5,000人の赤服たちが集まったという。ただし、今回は赤服グループの幹部は参加せず、またタクシン首相の電話出演も行われなかった。
集会において赤服グループは政府に対し、解散総選挙の実現、民主主義の創成などを要求した。
また赤服グループは、今後、チェンマイ県やウドンターニー県などの県をまわって集会を開催し、最後に来月17日から20日までバンコクにて大規模な反政府デモを再開する予定を明らかにした。
ちなみに、デモ集会が予定されている5月17日という日付は、1992年5月に起こった流血事件にちなんだものである。
1992年5月17日に、当時の首相スチンダ氏(前陸軍司令官)の退陣を求める大規模なデモ集会に対して、政府は軍隊を投入して非武装の市民グループに発砲した。市民グループに対する発砲は、5月20日に国王が事態の収拾に乗り出すまで繰り返され、多くの死傷者が出る事態となった、まさに歴史的な事件である。
赤服グループは、こうした歴史的な日を選択して、次回のバンコクでの大規模集会を予定しているのである。
今回のデモ集会では、政府からの強制撤去などといった、目立った混乱は起きなかったようであるが、今後も赤服グループによる活動は展開されるとみられ、まだまだ予断を許さない状況といえよう。
(編集部:若曽根了太/From Bangkok)