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【コラム 2016年注目の俳優たち】第2回 新井浩文&深水元基 三谷ワールドで異彩を放つ「真田丸」

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 1月の放送開始以来、快調な展開を見せている大河ドラマ「真田丸」。

第14回「大坂」からは舞台を大坂に移し、豊臣一門の人々が表舞台に登場してきた。演じる多彩な俳優陣の顔ぶれも好評で、豊臣秀吉役の小日向文世を筆頭に、石田三成に山本耕史、大谷吉継には片岡愛之助など、実力派の俳優がキャスティングされている。

この豊臣一門で異彩を放つのが、加藤清正を演じている新井浩文と福島正則役の深水元基。他の人物が、脚本を担当する三谷幸喜作品の常連俳優を中心に固められているのに対して、この2人は少々趣が異なる。

新井は青森県出身の37歳。高校卒業後に上京し、屋台で偶然、映画プロデューサーの荒戸源次郎と知り合ったことをきっかけに俳優デビューしたという異色の経歴の持ち主。メジャーから小規模のインディーズ作品まで幅広く出演し、現在は「毒島ゆり子のせきらら日記」でも、前田敦子演じる女性新聞記者と恋に落ちる若手政治記者役で活躍中。射るような視線から醸し出される独特のたたずまいが印象的な俳優だ。

彼が演じる清正は、酒を飲んで正体を失う大らかさがある一方で、茶々(竹内結子)と親密になりそうな家臣を独断で殺害する冷酷さも持ち合わせている。第16回「表裏」で、主人公の真田信繁(堺雅人)を井戸に投げ込もうとした時の鬼気迫る表情は、新井ならではの殺気に満ちていた。

一方、正則を演じる深水は、187センチの長身を生かしてモデルとして活躍後、俳優に転身。独自の作家性を持つ映画監督・園子温作品の常連俳優として『新宿スワン』(14)などに出演してきた。『クローズZERO』(07)ほか、アクション映画にも数多く出演する肉体派だ。

正則は今のところ、豪快な熱血漢という印象だが、深水の経歴からは今後、新たな一面が見られるのではないかという期待感も漂う。

両者共に、ウェルメイドなコメディー作でヒットを飛ばしてきた三谷ワールドからはやや縁遠い印象だ。果たして彼らが、三谷組常連俳優とどのように交わっていくのか。史実を踏まえて考えると、絶妙なキャスティングにも思える。

そんな中、今後を占う上で象徴的だったのが第17回の「再会」。

秀吉は徳川家康(内野聖陽)の上洛を求めるため、母・大政所(山田昌)を人質として送ることを決意する。これを踏まえて三成は、家康を知る信繁に、人質の扱い方を確かめる。それは、大政所の身を案じるが故の行動だった。だが、それを知らない清正と正則は、「万一のことがあったらどうするつもりだ」と三成に食って掛かる。そこへ割って入って「三成のことを誤解している」ととりなしたのが、居合わせた吉継。ところが、2人が立ち去ると三成は「ばかと話すと疲れる」と言い放つ。

ここで明らかになった重臣たちの考え方の違いが、今後どのように作用していくのか。波乱を予感させる一幕だった。

朝鮮出兵や関ヶ原の戦いで活躍した清正と正則。武勇で知られた武将を演じる2人の俳優の動向に注目だ。

(ライター:井上健一):映画を中心に、雑誌やムック、WEBなどでインタビュー、解説記事などを執筆。共著『現代映画用語事典』(キネマ旬報社)

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