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「サムライの国なのになぜ北朝鮮のミサイルを撃ち落とさないのだ」トランプ発言へのマジ回答

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Image: Evan El-Amin / Shutterstock.com

北朝鮮の核危機回避というトップアジェンダを抱えて11日間歴訪中のトランプ大統領。そのミサイル防衛システムの理解度にやや不安を感じる発言が飛び出していますよ。

歴訪を前に東南アジア諸国首脳との会談で、北朝鮮の弾道ミサイルが日本の領空を通過して太平洋上に落下した件に触れ、こう残念がっていたと、英字紙ジャパンタイムズが外交筋の情報として伝えているのです。

「なぜ撃ち落さないんだ。サムライウォリアーズの国なのに」

いやあ、いくら日本の精緻な刀でもミサイルは無理ですよ、という冗談はさておき、実際問題、日本の自衛隊が迎撃を見送ったのには数多の理由があるようですよ?

同紙が書いているように、8月29日、9月15日に北海道を通過した弾道ミサイルはスピード、高度、軌道のすべてにおいて「空中撃破は極めて難しい」ものだったのです。Ars Technicaが書いているように、8月の中距離弾道ミサイル発射では最高高度550kmに達し、日米イージス弾道ミサイル迎撃システム(BMD)の防衛能力に迫る勢いとなりました。イージスBMDではミッドコースの短距離弾道ミサイル迎撃ではSM-3ミサイル、 もっと標的近くの最終段階迎撃弾にはSM-2ミサイルを使います。前者は北朝鮮沿岸部までイージス艦をかなり接近させないとダメですので、先制攻撃されるリスクがあります。後者は北朝鮮の「比較的原始的」な再突入技術という、まったく当てにならないものに依存することになりますので、こちらもギャンブルです。リスキーという点ではどっちも似たりよったりなのですね。

さらにDefense Oneによると、9月の実験では最高高度約770kmまで達し、BMDイージスはもとより、最終高高度迎撃ミサイル(THAADミサイル)、日本のペイトリオットミサイルの壁も超えてしまいました。これだけの高度となると、もう落ちてくるところを狙うしかないわけで、海の真ん中で撃ち落としてもしょうがないでしょ、ということに。

北朝鮮のミサイル迎撃に失敗したとなれば、日本も米国も面目は丸つぶれ。核の脅威に対抗する切り札が減ります。ジャパンタイムズが伝えているように、日本政府は「発射時点から追尾観測の結果、日本領土に着弾しないことがわかったため」と説明したそうですけど、外れた場合の威信失墜、当たった場合の「法的問題」もネックみたいですよ。

ゴルフ、キャップのサイン交換、ステーキハウスの接待で安倍首相が終始にこやかにおもてなしする様子はCNNなどでも報じられていましたけど、トランプで本当にこの危機が乗り切れるのかな、と内心不安を抱えているのだとすれば、その勘はあながち外れではないのかもしれませんよ。だいたい横田基地で兵士を前にこう言って、挑発しまくってますからねえ。

「われわれは空、海、陸、宇宙を支配する」、「過去にはわれわれを甘く見る者もいたが、それで得たものは決して愉快なものではなかったはずだ」(この発言は「日本でそれ言うかな」と深夜番組のコメディアンに呆れられていた)

先月は懐刀のレックス・ティラーソン国務長官にまで「トランプはモーロン(アホ)だ」と言われてニュースになりましたよね。なんで長官がそう思ったのかというと、核弾頭を4,000発から32,000発に増やしたがっているんだからなのだとか。今ある軍備でも史上最強なのに。本当に火遊びが好きで、どう燃えようが構わなくて、火を消すどころかガソリン注いで回るトランプなのでした。

Image: Evan El-Amin / Shutterstock.com
Source: Japan TimesArs TechnicaCNN
Tom McKay - Gizmodo US [原文

(satomi)

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