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山路力也 5/15 00:00
ここ数年「地産地消」というキーワードに注目が集まっています。食の安全の問題に端を発し、さらにエコロジーの観点から輸送距離が短ければ短いほど、Co2の排出量が少なくなるという「フードマイレージ」の考えもプラスされ、地元で作られた野菜などを地元で消費する、非常に分かりやすいコンセプトも手伝って、多くの地方自治体が推進し飲食店も導入しています。
そもそも、その土地に根付いたものをその土地に住む人が食べるというのは、至極当然のことといいましょうか、自然の摂理そのものです。
抜きたての大根であったり、獲れたての魚であったり、より新鮮でより美味しいものを食べられるのは、その土地に住む人の特権です。
その土地とは遠く離れた人のために野菜を作り、トラックで遠くまで運んで売るというシステムそのものがおかしいのかもしれません。
私はフードジャーナリストとしての仕事の他に、飲食店のプロデュースやメニュー開発のお手伝いなどもしています。
今回、僕も住む千葉県に「房総豚骨ラーメンこてメン堂(写真)」(千葉県八千代市萱田町730-1)というラーメン店をプロデュースしました。この店のコンセプトはまさに「地産地消」。もとい、千葉県だけに「千産千消」を掲げたラーメン店です。
千葉県は三方を海に囲まれていて、魚などの資源に恵まれています。そして野菜の生産高は全国でも1位や2位という野菜王国。さらに酪農も行っていて、ありとあらゆる食材を地元で調達出来る恵まれた県なのです。
そこで、今回のお店では食の意味での「地元密着型」ラーメン店を目指し、可能な限りの食材や調味料を千葉県産のものを使用することにしました。
例えば、野菜や米などの農作物はもちろんすべて千葉県産。チャーシューなども房総産の良質な豚肉を使い、魚出汁に使う煮干しや鰹節も九十九里産と、具材やスープに使う素材は千葉のものを探して極力使います。また、麺は千葉県産小麦の全粒粉をブレンドした麺。調味料は醤油も味噌も天然塩もすべて千葉県産のものを使っています。
今回私が千葉の食材にこだわった最大の理由。朝採れたての野菜をお昼にはお店で食べられるような、生産者と食べる側の密着した距離感はもちろんなのですが、やはり他の食材との親和性の高さが最大の理由です。
やはり同じ土地で作られたものや獲られたものは、野菜でも肉でも魚でも他の食材にすっと馴染んでいくのです。そしてその土地で生まれ育った人に対しても同じで、やはり自分が生まれた大地で育った野菜を食べた方が、間違いなく美味しいと感じるはずなのです。
皆さんもぜひご自分がお住まいの土地で作られた野菜などを探してみてください。そしてそれを地元の水を使い茹でて、地元で作られた味噌などで味付けをしてみる。今までと同じ料理なのに今までには感じられなかった美味しさがきっとあるはずです。